神保町シアターにて鑑賞。
原節子と佐分利信と三船敏郎の愛情の絡み合いを描いた佐分利信監督作品。
物語の背景に「戦争」を引きずったメロドラマ。
戦死した戦友の妻(原節子)と結婚した夫(佐分利信)は…
原節子といえば小津映画の清廉なイメージしかなかったので、今作のような不倫に走る情熱的な女性は新鮮だった。冒頭から遡って戦後10年を追いかけていく時間の処理は日本映画らしからぬ印象を受けたし、その中で…
>>続きを読む2015/5/17
それだけ佐分利信が巧いということになるのだろうけれど、楢崎のあまりの煮え切らなさに苛々するばかり。悪い人ではないものの極度の事なかれ主義で、頼れないし張り合いはないし打っても響か…
佐分利信のこの話なら何とか自分にも監督が務まるだろう、まさに俺自身の話だという気持ちが詰まっている。
小林桂樹の妻選びは案の定あの様な事になる。どこにでもある話だが戦争が絡んでいる事だし、ゴジラの河…
井出俊朗脚本なだけあって良かったし佐分利信は俳優も良いが監督としてかなり有能なのでは。佐分利と原節子と三船の三角関係にハラハラしつつ、細かな所作がいちいち良い。三船に奥さん原節子を寝取られる佐分利は…
>>続きを読むとにかく何をするにも黙ってばかりで煮え切らず挙句の果てに三船敏郎に妻原節子を寝取られる情けないばかりの佐分利信。『夜の鴎』でもそうだったが、佐分利信が監督として自分を演出するときのマゾっぷりが特に際…
>>続きを読む佐分利信監督作品。
三船敏郎、原節子共演、
働き盛りの時期を戦争に費やし、戦後の長い日常生活に生きがいや活路を見出せなかった男が戦死した部下の未亡人と再婚するが、やがてその妻は夫の優柔不断さと覇気の…
この明らかに俳優として偉大な足跡を残してるひとを、映画史上の最良の作家のひとりであると確信したのは、たかだか数年前に過ぎない。その数年前には、女流云々を超えた映画作家・田中絹代の偉業を目にして…
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