服役中の囚人たちが、刑務所のあらゆる場所でシェイクスピアの戯曲「ジュリアス・シーザー」を演じる中で役と同化していく姿を、わずか76分で描いた、タヴィアーニ兄弟監督、異色の力作。
実際の囚人が演じてい…
カエサル、アントニウス、オクタヴィアヌスあたりの役者の顔が、HBOシリーズとか歴代演者とそっくりで笑った。顔で選びました?って感じは最後まで拭えなかった。
実際に武器を扱ったであろう人々がローマ軍を…
これは通常、ドキュメントとされるものにも演出が入っていることを、とてもおおらかに見せていて、その豪快かつ凝ったカメラアングルでとても素晴らしい芸術作品に仕上げている。
刑務所の受刑者たちで演じる『ジ…
実在する刑務所で実際の囚人が演じるジュリアス・シーザーの模様を追った作品。役に入りこみ普段の振る舞いや顔つきが変わったり内省したり強気になったりと演劇が与える活力。ゆえに最後の言葉が重たい。本番以外…
>>続きを読む劇映画なのかドキュメンタリーなのか、役者を募るシーンは、アンゲロプロスの「エゴイメ!」を彷彿とさせる。刑務所の中庭での演説シーンの撮り方には嘆息させられた。ちょっと『ロベレ将軍』の刑務所シーンなんか…
>>続きを読む この映画に出演する俳優たちは一部を除いて本物の囚人だ。しかもそのほとんどが重罪人で、映画を見る限り最も軽い刑でも15年ほどの服役を課されている。そんな彼らによる映画が個性的でないはずが無い。
映…
タヴィアーニ兄弟として知られるヴィットリオとパオロの内兄のヴィットリオが亡くなってしまったと聞いて。
シェイクスピアの執筆したジュリアス・シーザーの戯曲を要約して映像も結構簡素だから小品という印象…
囚人達の手による演劇"ジュリアス・シーザー"を稽古風景を主体に、囚人自らの生き様や葛藤などとシンクロさせつつ舞台を大成功に導く……という一作。ドキュメンタリー的な構成にはなっているものの、ドキュメン…
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