ポジティブシンキングを一気に粉砕する、痛くて苦いダメ男の行方。
トッド・ソロンズ作品ということだけ事前情報として頭にあった状態で鑑賞。
ダメな展開で笑わせようとかいうコメディでもない。
コメディ…
ハゲデブオタク、男35歳。
父親の経営する会社にコネ入社。
もちろん仕事はろくに出来ません。
なのに!なのに!なのに!
この自信は何処から来るのだ!
自らを「ダークホース」と言い切り、
好きな女…
上手いけど、絶望が足りないと思った。
どれだけ悲惨でも、そう簡単に死ねないから絶望するのであって...
秘書の家に訪れる際に反復されるカメラワークが◎。
あそこだけエイブの脳内にしかない異界である…
このタイトルのせいでトッド・ソロンズと知らず、軽めのコメディかと思ってた。リアリティラインがおかしいので、見ていて不穏な気持ちになる。度重なる妄想の積み重ねで、どこからどこまでがリアルなのか分からな…
>>続きを読む泣きましたね。
コンプレックスを最大のテーマにしながら行き着く先は家族の愛。
ラストシーンがほんとに美しい。
この世に望まれていない人は居ない、という監督からのメッセージにジンワリと感動が広がっ…