シャドー・ダンサーの作品情報・感想・評価

「シャドー・ダンサー」に投稿された感想・評価

Finisterre

Finisterreの感想・評価

2.3
何の背景知識もなく、あらすじも分からずに観たので、少し難しかったです。
集中して観れば、クライマックスに向けて、散らばったピースが一つになっていく時、何とも言えない気持ちが湧き上がります。

皆が誰かを想い、少しずつボタンが掛け違えられてしまった。

主人公も、あんな結末は望んでいなかっただろうけれど、そうせざるを得なかった。

旅立つ彼らはどうなったのだろうと、切なくなりました。
Ryuji

Ryujiの感想・評価

2.0
話がちょっと分かりにくい。ずっと暗いし。で、最後も嫌~な感じ。
流れ的にはアクションや直接的なスリルを生み出せる場面でも結果だけを見せる地味な演出。予算の関係なのかあえて静かに訴えようとしたのか。

ざっくりいえば主人公の女性はシングルマザーなのに、急にスパイをやらなければいけないし、保護されるとしても連れていけるのは子どもだけで可哀想と思ったけど、よく考えたら彼女テロリストだよねっていう映画。あまり歴史の勉強にはならなかった。

このレビューはネタバレを含みます

IRAグループの一人のシングルマザーの女性(アンドレア・ライズボロー)は、子供の頃小さな弟を死なせた原因がIRAの爆破であったことを知る。
そのため彼女がMI5に転ぶ気持ちも理解出来るのだが、てことは彼女もその兄弟も母親も全員が、仇であるはずのIRAに揃いも揃って家族全員所属しているというわけで…
これは出だしほんの20分程度の設定なのだけれど、どうにもこうにもモヤモヤしてしまって最後まで集中出来なかった。

愛と裏切りがすぐ反転する、そして愛してしまった方が負け。
苦味のあるラストは好き。
santasan

santasanの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

IRAに居ながらも息子を守るためイギリス諜報局のスパイ活動を強いられるコレット。重く息苦しいイデオロギー的な争いが続き、家族はその渦中にいる。コレットの息子が誕生日にプレゼントされた自転車に乗るのを家族が笑顔で見守るシーン、この時ばかりはなんと幸せそうな普通の家族に見えることか。しかし、死はそのすぐ隣にあり思ってもいなかった結末へと進む。一瞬愛を感じた男も家族にとっては敵でしかなかった。
こた

こたの感想・評価

3.0
IRA(アイルランド共和軍)とイギリスとの対立について、事実としては知っておくべきことだと思う。しかし同時に、こういう国家間武力闘争に巻き込まれて家族を失い、その後もずっと何かに怯えて生きるだなんて、想像もつかないしどこか遠い世界での出来事だとも思ってしまう。
できれば死ぬまで、ずっとそう思えるような環境で生きていければ幸せなんだろうけど、本当にそれが叶うかなんて分からない。そういう意味での後味の悪さを感じた。
pier

pierの感想・評価

3.8
IRA vs MI5。
誰も幸せではないかもしれませんが、信念や愛情によって強く生きていこうとする人々がいて、心に染みる映画でした。
シングルマザーの主人公は、IRAの活動家でもあります
とある事件をきっかけに、イギリス諜報部とスパイの取引に応じます

レビューを書く際に、゙感情移入゙という言葉をよく使います
…が、この映画に関しては、向こうからそれを拒まれているような気持ちにさせられました

それもそのはずで、私たちには極々当たり前の゙平穏゙な家庭など、この主人公には、はなから有り得ないのですから…
n

nの感想・評価

3.4
IRAものは、普通の市民生活がいつ終わるとも知れない暴力や憎悪と地続きになっているところがとにかくしんどい。人間関係の中にも落とし穴のように無数の亀裂や断絶が隠れていて、それは家族同士でさえ例外ではない…というのがこの映画。暗い。あのどんよりした曇り空は永遠に晴れそうにない気がする。

姉アンドレア・ライズボローと弟ドーナル・グリーソン、『わたしを離さないで』の先輩カップルと同一人物とは思えないぐらいおっかない蒼白な顔をしていた。
IRAの構成員でありながらMI5のスパイとして情報提供を強要される女性コレットと、取引として提示した条件を守ろうとしたためにもう一人のスパイの存在に気付いてしまう捜査官マックの物語。
自分のワガママで死なせてしまった弟に対する負い目と、幼い息子のために逮捕される訳にはいかないというコレットの苦悩でいいだけ引っ張っておいて、気が付いたら仲間ハズレにされているマックが話の軸になってるという(笑)。しかも、IRAの役割をイヤイヤやってる感醸し出していたコレットがその頃にはそんなコトしちゃいますか!? ってコトになっちゃうし……。
コレはむしろ、IRAと名乗るギャングの物語なのかも知れない。とりあえず、理想が時間と共に風化した馴れの果てを見ている印象が強かった。