親密さについてひたすら言葉で考える。
というのも、〈わたし〉と〈あなた〉は別個の存在なので、どんなに肌を重ねてもひとつにはなれないんだけど、愛しているし愛してほしい、どうにかして私たちの隙間を埋めた…
・良かった。4時間にもわたる作品を、ハッピーアワーと同じく、一瞬かのように観た。
・本や映画を通じて最近たまに感じるけど、つくることを用いてつくられたものは大概面白い。
・殆どが会話で構成されている…
演劇の上演からなる後半と、その過程を描いた前半の2部構成による255分。
濱口監督は、本作でまだ3本目だけど、これが一番心にしみ、忘れがたいラストシーンも相まって、大好きだ!
なんなん、あのラストシ…
モニターをなぞるカメラワークや、インタビューの切り返し、ガラス越しのディゾルブなどのショットサイズや、整音を駆使して、現実生活と演劇、朝鮮半島情勢が混在してる多メディア、重層的な世界観を映像、脚本ど…
>>続きを読む僕は友達が2人しかいない。
僕は、片思いなのでは、という不安から、誰かのことを友達と呼んでいいかいつも困ってしまうきらいがあって、そんな中で両思いを確認することができたのが、その2人だった。彼らに確…
私は貴方ではなく、貴方は私ではない。
私は貴方の為に生まれて来たのではないし、
生きているわけでもなく、
貴方は私の為に生まれた来たのではないし、
生きているわけではない。
だから私が思う貴方は…
みたことのない映画
普段感じてる人間関係や人とのつながりや
思ってることがたくさんの言葉で語られる
うまく言語化が自分でできてなくて
考えてもふっと消えてしまうようなことを
はっきりと台詞にする…
言葉には限界はあるけれど、言葉の力・映画の力を信じている濱口竜介が届ける作品だから、人生のそのもののようなロマンチックな感動を味わえる物語。駅での再開。あんなに変われよと言ったのに変わってくれなかっ…
>>続きを読む2022年1月4日 キネマ旬報シアター(2回目)
『ドライブ・マイ・カー』や『偶然と想像』を観た後でこれを再見すると、濱口竜介の主な関心事は一貫して言語の他者性/外部性、コミュニケーションの不可…