R-15版
日活ロマンポルノの傑作と言われているので期待して見たけど、メンヘラ女が地雷の私はただ冷めた目で見てしまった。
ポルノの権化と化してる宮下順子を魅力的と思えるか否か(または感情移入できる…
半纏のようなものを羽織って車道を歩く女。流れるのは憂歌団「どてらい女」。若く乱暴でやさぐれてどこか捨て鉢な石橋蓮司と阿藤海。拾われた宮下順子と犯された亜湖。何かが欠けたような痩せた石橋の肉体が、幼子…
>>続きを読む中上健次の『水の女』収録の短編「赫髪」が原作。オープニングがお洒落すぎる。赫い髪の女ゆえ、全ショットに必ず赤があり目を引く。赤いコタツを裏返した時の顔に反射する赤外線の赤い光はどうしたって「天使のは…
>>続きを読む荒井晴彦脚本だなぁ……という感が強いが、まあ相変わらず面白い。
洗濯物のパンツ落としたことで、因縁つけて殴り込んでくる下の階のキチガイヤク中女がほんとに下町のキチガイの顔をしていて、とてつもなく怖い…
なにをロマンポルノに期待するか次第で「原作中上・荒井晴彦脚本」は良い意味でも悪い意味でもイーシャンテンたりうる。わたしにとっては後者です。あいかわらず反復だけでできている神代映画の中でブルドーザーが…
>>続きを読む【殉愛】
言わずと知れた日活ロマンポルノの金字塔。ダンプカーの運ちゃん役の石橋蓮司と赫い髪の女=宮下順子の本能による性関係を淡々と描き出す。原作は中上健次の『赫髪』。脚本は荒井晴彦。音楽は憂歌団。…
ひとはどこかしら欠けている。だから頼れる相手を求めている。いったん出逢ったら、ひたすら抱きしめたい。くちづけしたい。濡れて、勃って、挿れたい、イカされたい。身も心もつながりたい。その時だけ苦しみから…
>>続きを読むトンネル出口、左車線をライトバンなど走行、右車線を歩行する宮下順子、正面からのロングショット。繰り返されるモチーフ。血や口紅で赤くなる口周り(口紅では染まらない)。セキレイ。海辺の廃墟で、先に石橋蓮…
>>続きを読むにっかつ