1983年、タルコフスキー。
アマプラ配信が後少しという事で滑り込みで鑑賞。
タルコフスキーのロードムービー。そして演説映画。
光が永遠であること即ち時間性を取り払った光と、色を網膜に映す為の…
タルコフスキーが撮った映像のなかで、最も緊張感に満ちた美しい作品のように思う。完成度の高い写真の1枚1枚が動いているような印象さえあり、どこか逃げ出したくなるくらいに圧倒される。
その美しさの核心…
映画としては、何も起こらないし何もない。でもタルコフスキーに至っては、それが逆に何もかもがあるように思える。これが映像の魔術。イタリア映画はどの国よりも重心が低くて荘厳な雰囲気があって好き。
ノスタ…
あらゆる解釈を無化してしまう映像の力に惚れた。
タルコフスキーの本作は、じつに奇妙な映画である。物語の筋は存在しないというに等しく、劇中の出来事は、何ひとつ説明されず、前後関係不明のまま、ただスク…