このレビューはネタバレを含みます
全体としてワンカット長回しに見える語りの途中に明確にフィクションとわかる正面からの切り返しショットが入ることによってドキュメンタリーの持つ真実性が解体され、語りとしての民話の性質が浮き彫りになったよ…
>>続きを読む本の『あいたくてききたくて旅に出る』がとてもよかったのでずっと観てみたかった。
民話は語りの物語だから音で聴くと心地よい。小野和子さんのお人柄があってこそ集まってきたはなしなのではないかしら。ワシの…
映画を見ることは、むつかしい。とりわけ、この映画の画面に生起するものだけを見続けることは、むつかしい。それはおそらく、この映画の主題である民話が脳内で起こるものだからだろう。とある出来事を語り継ぐ人…
>>続きを読む濱口竜介特集上映「映画と、からだと、あと何か」で東北三部作の三作目の「うたうひと」
これは3人の民話の話者に宮城の民話を中心に昔の記憶と共に民話採集者の小野和子さんが聞いていくドキュメンタリー。語り…
東北4部作のシメとして最高だった!個人の脳内には無数の記憶=語りのネタが詰まってるけど、民話はさらに、それを超えて土地や民族の教訓やカタルシスを含んでいる。不条理でリズミカルで、エンタメとして完成し…
>>続きを読むこんなに幸せな気持ちにさせてくれる語りがあっていいのかしら
冒頭の猿に嫁ぐ娘の話が貧乏百姓の死活問題を解決することと引き換えに娘を取り上げる権力者の暗喩であるように, 「荒唐無稽な民話の根…
『なみのおと』(未見だが『なみのこえ』ともだろう)とは明確に違うものになっていて「記録」という点では作為性があまりに強い部分があり正直どうかとも思うが試み自体は面白く理解できる。
そもそも眠かった…
訛りが強すぎて半分くらい何言ってるかわからなかったけど、めちゃくちゃいい映画。「猿の嫁入り」は嫁の苦労の裏返しのような話であると小野和子が紹介するとき、一つの世界が開けるような気がした。それは嫁入り…
>>続きを読む©silent voice