鑑定士と顔のない依頼人の作品情報・感想・評価

鑑定士と顔のない依頼人2013年製作の映画)

La migliore offerta/The Best Offer

上映日:2013年12月13日

製作国:

上映時間:131分

3.7

あらすじ

「鑑定士と顔のない依頼人」に投稿された感想・評価

SUKATUN

SUKATUNの感想・評価

4.2
無駄のない演出と、物語に引き込ませる芝居、巧妙なストーリー展開。
そしてモリコーネの音楽が映画の世界を完成させている。

しかし、まあ残酷なお話…
Casey

Caseyの感想・評価

3.5
面白そうと思って観たら、前に観たことあった。女性が隠れてた部屋の壁画で思い出した。その時点でオチも思い出したけど、気にせず最後まで観れる、でも心がポッキリ折れる、そんな作品。
残業してくたくたになって帰ってきた日の独り者は断じて観てはいけない。

このレビューはネタバレを含みます

ロマンス&ミステリー映画という区分がなされる映画なのだろうが、こうした区分は一面的であり、いくつかの理解可能性を覆い隠すことになるだろう。

ここで私は、ジェフリー・ラッシュ演じる美術鑑定士、ヴァージルの「主体」を通して考察してみたい。
ここで話題とする「主体」とは、常に欠如を抱えて成立しているものである。人はこの欠如を埋めようとして様々なモノや、あるいは愛情などを欲望するのである。しかしこの欠如は、欲望が無限である限り本来的に埋まることはない。つまり、人間は主体にぽっかりと空いて埋まることのない欠如を埋めようと試みる無限の欲望を抱えて、ようやく生きることができるのである。

では、この主人公ヴァージルにとってトラウマ的に空いた欠如は何か。「女」であるというのが、この映画を見て感じられる最もストレートな感覚であろう。つまり、ヴァージルは自らの女性経験のなさという欠如を埋めるために、名画の女性で穴埋めしている。そしてクレア(シルヴィア・フークス)とつながれることによって埋まったとみるストーリーである。

これはあまりに短絡的すぎないだろうか。そもそもこの欠如はいかなるものによっても埋めることはできないのである。我々はたとえ愛に飢えているときに恋人ができても、それで欲望がなくなるわけではない。埋まらない欠如から、相手に対して無限に欲望は湧き出てくるのである。

ではクライマックスで絶望に打ちひしがれるヴァージルの傍で自動機械が語る「いかなる贋作の中にも真実が潜む」の真実とは何を指すのだろうか。先ほどの解釈「欠如=女」を引っ張れば、それは裏切りに加担していたクレアのヴァージルへの愛となるのだろう。
しかしここでは、この自動機械こそが真実であり、ヴァージルにとってのトラウマ的欠如そのものであったと仮説を立てて考えてみたい。

この自動機械はヴァージルが卒論で書いたと語るほど思い入れのある対象だが、それは現代において存在しないため、多くの謎をはらんだものとして伝説的に描かれるものであった。ここから、彼の美術鑑定士としてのスタート地点ともいうべき対象が実はそれが存在しないこと、つまり欠如の上に成立していたことがわかる。したがって美術鑑定士としての彼の主体性は、自動機械の不在によって成立していたといえる。
上述の通り、主体は欠如の上に成立しているのであるから、もしこの欠如が埋まることがあれば、それは主体が主体として成立しなくなること、死を意味する。ヴァージルの周りの人間のほとんどが裏切り者であったという凄惨な事態の裏で、一つ残されていた完成した自動機械がかつて彼自身の語った言葉とともに、ひっそりと美術鑑定士としての彼の主体に死を与えていたのである。
内容知らないまま避けてたけど、何でもっと早く観なかったのか。
もう一度観なくては。
恋するおじ様がとても可愛かった。そんなにも狂ってしまうものか、ってね。
最後は、可哀想で可哀想そうで、彼が心を解いていった課程を思い返しては、悲しくなる。
おめぐ

おめぐの感想・評価

3.4
バットエンドは嫌いじゃないけど、これに関してはつらさが勝った。

そもそもは自分が悪いとしてもね…(; ゚゚)
To34

To34の感想・評価

-
あまり楽しめなかった。。。
ただただ、自業自得なだけ。
映像も偽物にしても撮影のセッティングには相当凝ってるところは拍手。
ぼぶ

ぼぶの感想・評価

4.7
うわーん!そっちか!!
でも映画としては良く出来まくっている!
もっとこうなるか(愛を見つけてめでたしめでたしなスーパーハッピー⤴︎)、こうなるか(なんか死んじゃうとかのスーパーサッド⤵︎)と思ってたけど、ちょっと斜め上だった。。

これはあまり語ってしまうと面白くないやつだからアレなのだが、とにかく多方面にキャラが立ってるし、フリが効いてる。そして回収していく。
例えば、潔癖だとか鑑定士として超有能だとか童貞だとか、顔見せないとか閉じこもってるとか超美人とか、ちょうどよくヴィラの目の前にあるbarとか、そこにいる小人的な数字を繰り返す女性とか、女たらしのめっちゃ有能な機械技師とか、画家崩れで競売のズルを手伝う友人とか…。

そしてこの作品、美術や常にど真ん中から映すカメラワークが最高で、特に絵画にそんな詳しくない自分でもあの部屋は感動した。
この女性たちに愛され、愛し、君を待っていた、という台詞には痺れた。
と、同時にだからこそ最後の方では余計に痺れて、そこから今までラブロマンスとして観ていた脳味噌を鷲掴みにされて、これって…ってまさにヴァージルの追体験をすることになる。

恋愛パートもメンヘラに振り回されちゃって…いやでもメンヘラ同士なら振り回しても良いのかな…とか余計なことを考える瞬間もあったけれど、それでも愛を紡ぐ姿は美しかった。携帯持つようになったり、手袋外すようになったり、ハグするようになったりね。

閉じこもってたクレアの電話の相手は…とか、椅子が都合よく移動しとる!とか、誰がどこまで関与とか、最後の時系列はどっちがどっちでとか、真のオートマターってもしかして…と、色々考えてしまうし、もう一度というかもう何度か観たくなる。
ということは、やっぱりめちゃくちゃ面白い映画ということだ。

今作のキーワード、
「贋作の中にも真実は存在する」
これ、美術品には言えるんだけど、ずっと愛してるという愛の言葉にはどうなんだろうね。それともヴァージルの気持ちが真実なのかな。

でも僕は、最後ナイト&デイで「連れを待ってるよ」と言って待つヴァージルが、その贋作の中の唯一の真実、作者が残した力強い痕跡を受け取れると信じているよ。(信じたい)

BEST OFFERという原題も、皮肉が効いててたまらん!邦題より、多くの意味を内包するからね。

トルナトーレの映画、やっぱり大好きだ。
と

との感想・評価

3.5
こんなことある?になった。観ている最中はどんどん引き込まれたし面白かったんですが最終的な感想はこんなことある?です。皮肉が効きすぎている。悲しいなあ……
普通に幸せな結末かと思いきや、びっくりするぐらい騙すやつやたww
夢の中で1週間ぐらい過ごして起きたときみたいな感覚
ルン

ルンの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

壁一面を美人の肖像画にするキモ初老、外に出たくない・人に会うのがこわい女性を自らの好奇心のために覗き見し外に出させ、マジきもい調子のるんじゃねえと思っていたらキチンと成敗されてヨカッタ〜〜!初老目線なので同情します?(いいえ、しません)

脚本すごい!!ありがとう〜〜!
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