午後の網目の作品情報・感想・評価

午後の網目1943年製作の映画)

Meshes of the Afternoon

上映時間:14分

4.1

「午後の網目」に投稿された感想・評価

静かで、真空パックされたかのような美しさと狂気の閉鎖性。
こういう世界観、大好きだ。
無限に夢幻のこころ。
少女性の究極にして信じられないぐらい磨き抜かれた絶対に割れないナルシスの壊れぬ鏡。
五十音の外側に在って夢の言語で編まれてるので現在/現実という《いまここ》から解き放たれた愉悦があり、意識や無意識、身体地図の外側から来る「在るがままの世界」を言葉から身を引き剥がし、遠ざかりつつ、そして『語りえぬもの』を、語りうることとして視界の中に浮上させる。
全てが夢を孕んで微睡んだ世界。
夢という遅延装置で増幅される自己耽溺・自己陶酔・自己嫌悪の形而上学的憂愁の美。
身体の動きやカメラワークという既存のフォルムに収まりながらもアンフォルメルな精神性の逸脱が織りなすコントラストの美しさが圧倒的。
映画が光と影の連続した動きでしかないことを悟らされるし、それはとても刺激的で官能的で至福の時間だった。

この世もあの世も夢ならば全てこの世は夢幻だと、そういう真昼も夢幻にて、恐ろしいほど満ち足りて何もかもが狂ってたこの場所で、誰も見たこともない光の終りを知る。
Ta

Taの感想・評価

4.2
午後、夢、人影、目線、鍵、ナイフ、死神、鏡、予知、バラ、唇、Hi

こんな映画を作ってみたいよ
第二次世界大戦中の作品とは信じられない、15分の作品。もちろん白黒である。
フィルムの状態は良好だし映すモチーフがはっきりとしているので観やすい。

同じ流れの中の作品なのでアンダルシアの犬を彷彿する。

死神
バラ

鍵 
ナイフ

タナトフィリア

アメリカン・アンダーグラウンドが日本のサブカルチャーに影響を与えたこと、系譜を辿る上で避けられない作品。
遜

遜の感想・評価

4.0
マヤデレンみたいな女性に憧れる。
映画は奇天烈すぎてその日の夢にも出てきた。でもこの雰囲気はとても好き。そして音楽は日本のものだった。
liverbird

liverbirdの感想・評価

4.5
良い意味でかなり刺激的、、、影響力すごいと思う。
1回目の階段を駆け上がるシーンを上から撮った絵が面白くて何回も観たい角度。
Eriko

Erikoの感想・評価

5.0
鍵、ナイフ、死神、花・・いろんな象徴的なものが何を意味するのだろうか いろんな見方ができるから好き!The landよりいい!
友梨

友梨の感想・評価

4.5
マヤデレン。生き方も好き。
アヴァンギャルド映画。

抽象的な表現から、よりメッセージが読み取れる。常人でも分かりやすい。
確信持って、なるほど!って思える。

鍵とナイフを頭の中で重ねたり、黒い人間は誰だったかを分からせたり、何度も繰り返される出来事にはっとするのは何でだろうと思った。

カメラの傾きを利用する表現が面白い。
人物消失や、スローモーションなど初期の実験映画の特徴もありつつ、どこか新しい。

夢の中の世界であるようで、現実。
ゾッとする映画。

うまく言葉に出来ないけれど、好き。
マヤデレンもっと見ようと思う。
アンダルシアの犬より分かりやすかった
デヴィッドリンチ見る前に見たかった
slow

slowの感想・評価

4.5
鼓膜を犯す、空気の振動。
入れ替わり立ち替わり出現するのは、どれもこれも本当の私。決してこれは悪夢ではなく、現実であることの恐ろしさ。彼女には見えていたのだ。その顔だって、ずっとずっと。
リンチ?ベルイマン?
いえいえ、これがマヤ・デレン。