若松プロの第一作。エロダクション映画にも関わらずベルリン国際映画祭に出品され国内で大バッシングを受けた“国辱映画騒動”については、モルモット吉田著『映画評論・入門!』に詳しい。原爆のケロイドを患う男…
>>続きを読む「壁の中の秘事」
冒頭、平凡な日常の空気感漂う団地の描写。目元のクローズアップ、主婦の重ねる愛人との密会、覗き見、狂気の爆発、鬱屈、スターリンの肖像画、浪人生、エロス、性行為。今、国辱とされた一大…
おもしろい。団地の閉塞感が素晴らしい。欲求不満浪人生の目と歯がヤバい。愛撫→蛇口から出る水のモンタージュ、女がわざと降らせた洗濯物、浴室に女一人かと思ったら男が横からぬーっと立ち上がって現れるショッ…
>>続きを読む 「団地映画」としては、多くのショットを引用したであろう『しとやかな獣』はもちろん、後続のロマンポルノ諸作にも劣るように思う。台詞で言われてるほど狭そうに見えないのがよろしくない。
DVD特典のイ…
このレビューはネタバレを含みます
狭い檻の中のような団地の空間
失意のどん底にいるかの如く
終始漂う薄み悪さが気持ち悪すぎて怖い(誉め言葉)
大半を占める人妻の下りが苦手でしたが
彼女と瓜二つの浪人生
新聞の片隅の記事とラジオから流…
ベルリン国際映画祭出品の際、国辱映画という言葉にすると凄まじいスキャンダルを巻き起こした作品です。
今観ると、どこをどう切り取っても、描かれるのは「日本」そのものです。
団地という密室かつ人がたくさ…