四畳半襖の裏張りに投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『四畳半襖の裏張り』に投稿された感想・評価

何も知らない状態でみたら良質な時代劇だと間違えそうなほどのクオリティの高さ。
み
4.1

おもしろかった
清順さんの浪漫三部作とか田園に死すとか大林宣彦の遺作とかみたいな、観てはいけないものをこっそり観てる感があって楽しめた。
時代物と軍物とエロを合わせるとこういう化学反応が起こるのかと…

>>続きを読む

☆廓のセット、芸妓や幇間の所作、帳場や座敷の小道具など1973年のにっかつでは、しっかり再現できたんですね。
☆ミニ群像劇(宮下江角パート/絵沢芹パート/丘粟津パート)のマルチプロットで、それぞれが…

>>続きを読む

永井荷風 X 神代辰巳。あでやかな様式美。エロスと諧謔。エクスタシー 対 軍国主義、官能と大正デモクラシー(「じゃあ、ふたりの中を取って、デモクラシー、ちょっとだけ」)。宮下順子 X 江角英明・・・…

>>続きを読む
永井荷風『四畳半襖の下張』を神代辰巳が脚色監督した、究極の性描写の傑作。独特の時間の解体による、女郎と客の絡みの描写。表情、体位、会話。

神代辰巳が宮下順子、芹明香と初めて組んだ作品。袖子(宮下順子)と信介(江角英明)の濡れ場を御簾ごしにロングショットの長回しで描く。宮下順子が赤い襦袢を噛むのが官能的だ。宮下順子の口に魅入られる。袖子…

>>続きを読む
4.3

【愛にコリータ】

大島渚の『愛コリーダ』ほどハードコアなSEX描写はないが、やはりアンモラルな性関係が延々と綴られていく神代辰巳の代表作。日活ロマンポルノ。

個人的には本作より先に観た続編『しの…

>>続きを読む

一晩のセックスの中に、大正7年という動乱の歴史がはめ込まれる時間の解体の壮大さが、ラストカットのただ淡々と天井叩いてるあたりでまた元の緩やかな日常の時間に収束していっちゃような感覚があった、あの感じ…

>>続きを読む
ろく
4.5

やっぱり神代が好きだ。

実は神代の良さってのはこの飄々としてユーモアにあるのではないかと思っている。一緒にするなよと言う意見もあるだろうけど、「カモメ食堂」や「めがね」、あるいは「やっぱり猫が好き…

>>続きを読む
brian
4.1

このレビューはネタバレを含みます

【クソガキが見てはいけない映画】





文豪・永井荷風の耽美的小説「四畳半襖の下張」をヒントに映画化した作品。

大正時代に起こったロシア十一月革命、富山の米騒動、万歳事件の様子をセピア色の写真…

>>続きを読む

あなたにおすすめの記事