ローマ環状線、めぐりゆく人生たちに投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』に投稿された感想・評価

薪
3.6
あのウナギ漁家族のシーンとか、セリフから構図まで完璧に計算されているように感じる。映すものもそうだが、天候や光のバリエーションも面白い

「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」

観光地として名高いローマを囲む環状線の周辺にする人々の人生に密着した異色のドキュメンタリー。第70回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品で、ベルリンで…

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pherim
3.5
ローマを囲う大環状道路の周縁で暮らす人々。そこには観光都市ローマのイメージからはほど遠い、汗臭くも異様な人間模様が展開され。まとまらない人生の切り取られたディティールたちを、淡々と覗き見る90分。
3.2

ローマ環状線で、ザ・ノンフィクション。

あの"生きて~る 生きている~"がもれなく聴こえてきそうな、さまざまな人間模様が映し出されるこの作品、ヤシの木を食い尽くす害虫の研究者だけはクレイジージャー…

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Omizu
4.0

【第70回ヴェネツィア映画祭 金獅子賞】
ヴェネツィア映画祭史上初めてドキュメンタリー映画として金獅子賞を受賞した作品。ジャンフランコ・ロージは『海は燃えている』でもベルリン映画祭金熊賞を獲得し、現…

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Xu
3.6

途中の太陽が赤く燃えるシーンの映像が、内容がより宗教的だったのも相まって、いわゆる「中盤の味変」になっており、ドキュメンタリー映画を鑑賞させる術になっている。基調となる色は、夜色→夕色になってるけど…

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ジャンフランコ・ロージ監督の作品。『国境の夜想曲』を観て、以前観たことを思い出した。

ローマに生きる市井の人々を淡々とカメラに収めた作品。よそ行きでない普通のローマ。生活臭のするローマ。

当時は…

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華やかな観光都市ローマの印象とは、がらりと異なる、市井の人々のさりげない日常が淡々と綴られているのだが、実に豊饒で、何とも味わい深い。没落貴族、車上生活者、ウナギ漁師、救急隊員、植物学者。ばらばらの…

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3.4
大都市を取り巻く大動脈、ローマ環状線。

円環を成す点たち、市井の人に流れる時間を映し出す。

構図と撮影術によって、彼らの人生に磁力を纏わせてしまう手腕にドキュメンタリー作家としての矜持を感じさせる。
3.2
あの人たちと同じような1コマを自分たちも過ごしているのかもと思うと、何でもない日々も彩られるような感覚がある。
またその日々を素通りしていくのだとしても。

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