道端に座った男(斜め右)と背を向けた男(背面)、列車内での対話など、意図的に人物の位置関係を錯乱させる繋ぎが頻出する。
ドライヤーを思わせる硬質な照明の下で演じられる、やがて口論に発展する母と息子…
語り合う登場人物たちすべてに何かしら言い知れない現状打破への欲望というものの強烈な熱量を感じた。
ストローブ=ユイレの作品は情報を得るたびに観に行っている。今後の人生で何回観る機会が訪れるか?常に注…
背中を向けた主人公が港でシチリアの景気について尋ねる。そしてゆっくりした風景のパンショット。どの国のどの階級の人が観ても良い作品群を作ったストローブ=ユイレ(by ペドロ・コスタ)監督作だけど、詩人…
>>続きを読む数十年ぶり?にアメリカから帰国したシチリア人が地元のお母さんに会いに行く話
ネオレアリズモをお母さんに見立て、現代アメリカ映画の視点から再考察するような匂わせを色々探していたが、上映後にパンフによる…
商業映画とは一線を画したストローブ=ユイレらしい緩慢なリズムが全編に貫かれるうえにストーリーも大したものではないのでやはり眠気に襲われるけれど、それでもシチリアに来たことが無い自分でも懐かしさを覚え…
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