大好物のテーマであったが、冗長で盛り上がりに欠けた。
同時代を同時進行させるプロットはかなり面白かったが、いかんせんストーリーが平板で…。
ラスト10分が伏線の回収含めて良かっただけに実にもった…
このレビューはネタバレを含みます
第二次チェチェン紛争で家族を失ったショックから話すことも出来なくなった少年が、フランスから来たEU職員の女性と出会い、心を通わせ再生への一歩を踏み出すという、ユダヤ人少年とアメリカ兵との交流を描いた…
>>続きを読む第二次チェチェン戦争(日本では「紛争」と表記するが英語では[2nd Chechen War]とはっきり表現されてる)で離ればなれになったきょうだいと、チェチェン共和国との国境付近のロシアの町に派遣さ…
>>続きを読むロシア軍の青年とチェチェンの少年
対照的な二人が交わるシーンは思わず声を上げてしまった。
壮絶な戦闘シーンが多くあるわけではないが、だからこそそこに生きる人々の生活が描かれていた。
主人公のハジ…
ロシアとチェチェンの紛争の犠牲となり、目の前で両親を殺され、姉も殺されたと思い込んだ9歳の少年は、まだ赤ん坊の弟を抱えて逃げ出す。
弟は面倒を見ることはできないので、見知らぬ家の前に置き、引き取られ…
ハジ演じる少年の健気さにやられました。
実際の最前線では、大切な命が道端に放り出されっぱなしで。
あんなにたくさんのご遺体を毎日見ていたら、感覚が狂うと言うか、まさに生きるか死ぬかの間にいるという…
© La Petite Reine / La Classe Américaine / Roger Arpajou