個人的に小津は戦後のホームドラマ路線より戦前のアメリカかぶれのハイソな作品の方が好み。この作品も美術とかに小津のアメリカへの憧憬が見て取れる。
「その夜の妻」とタイトルにある通り、今作の主役は妻。病…
小津のサイレント時代のサスペンス。原作を野田が一夜の出来事に脚色。強盗犯の夫が逃げ込んでからあとは、アパートの屋根裏という凝ったシチュエーション。小津は33年に「非常線の女」を作っているが、本作のほ…
>>続きを読む原作が海外小説ということを差し引いても、序盤の強盗シーンの背景となる巨大な建物はどこか非日本的だし、主人公家族が暮らす部屋もインテリアや調度品が洋風でまるで海外映画のよう。(その中で主人公の妻の和装…
>>続きを読む小津安二郎、初期のサイレント。痺れました。
無音だと目からの情報のみなので集中します。
1930年って昭和5年。戦前じゃん。
岡田茉莉子の父親岡田時彦と八雲恵美子が夫婦です。
岡田時彦が強盗。病…
『東京物語』にしても『麦秋』にしても、夫婦が同じ方向を見つめるのはきまって物語の終盤、それも先の希望を予感させることが多いと思うのだが、今作ばかりは例外のようで、物語中盤、刑事が家を訪ねて来る直前に…
>>続きを読む伴奏がないサイレント映画はマジで初めて観た。
小津安二郎監督のキャリア最初期且つアメリカかぶれがすごい時の作品で、海外の短編小説が原作である異色作。
ストーリーは単純で、病の娘の治療代を工面する…
No.4317
小津現存映画 7/37 (小津映画は全部で54本あるが、現在残っていて見られるのは37本)
現存する小津サイレントの7本目。
ひっそりとして、ちょっぴりせつない。
父役の岡田…