1930年製作公開。原作オスカー・シスゴール。脚色野田高梧。監督小津安二郎。ピアノ伴奏小林弘人。
強盗連絡を受ける笠智衆。斜め後ろの横顔でそのお顔を確認できます。
拳銃強盗を働いたのは岡田時彦。…
序盤は逃走劇だが、中盤以降は室内劇となる。手のアップが散見され、小津では珍しい(はず)ズームインやズームアウトのショットまである。舞台装置となるアパートの内部造形や、ベランダの使い方も面白い。
また…
神保町シアターにて、ピアノの生演奏付きで鑑賞。
小津安二郎監督のサイレント映画、初めて観た。
岡田時彦の目鼻立ちのくっきりしたお顔立ちと、八雲恵美子の純日本らしい美しさの対比も印象的。
さらに山…
「その夜の妻」の物語は、それ自体として感動的なものを含んではいるわけではない。そればかりか、小津の説話論的な持続の生々しいリズムが刻まれているわけでもない。それなのに、われわれの映画的感性を動揺させ…
>>続きを読むパルテノン風柱。光と影。手のアップで繋いで場面転換。山本冬郷が八雲美恵子の頭に中折れハットを乗せる。中折れハットを被らずに二丁拳銃。2人の身長差。山本冬郷が花を生けたグラスを服薬用に使う。あのグラス…
>>続きを読むサイレント時代のスター、岡田時彦・八雲恵美子の共演作。
刑事に岡田時彦の帽子を被せられた際の八雲恵美子の目の動き。手をエプロンで拭く所作。きっとトーキーでは求められなかった力なのだろうけど、その動…
小林弘人氏のピアノ伴奏付きで鑑賞。
大病を患う小さな娘の治療費のために強盗を働いた男とその妻、そして追ってきた刑事の一夜を描くクライム•サスペンス。とても面白かった。ピアノ伴奏も良かった。
一夜…
めちゃくちゃフィルム・ノワール。時代的にはフィルム・ノワールがジャンルとして確立する前夜に撮られたわけで、この時代の日本でこの表現は凄いと思う。フリッツ・ラングがハリウッドに渡る前とは思えないほど。…
>>続きを読む建物の全体像を収めつつ人物をロングショットで捉える冒頭の画面構成から、これまでの小津作品とは少々毛色が違うことを早々に感じ取ることができる。中盤のズームインとズームアウトという小津作品“らしからぬ”…
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