「生誕120年 映画監督 中川信夫」にて。
冒頭で狂言回しが「女の情の恐ろしさよ」のような事をいうが、いやいや、恐ろしいのは己のために周囲を次々殺していく男だから。
男がお岩さんに向かって、「地…
このレビューはネタバレを含みます
気の向くままにJホラー作品を観ていく。
今回は1959年公開の『東海道四谷怪談』。
鶴屋南北の有名な怪談を、大貫正義と石川義寛が脚本化。
中川信夫が監督を務めている。
四谷怪談が原作の映画を2本…
元祖・恨めしや。
有名なお岩さんの怪談の映画。
元ネタが古典そのものであり、映画としても古典に分類される作品。故に、現代の感覚で見てそこまで怖いということはなく、古典故に話もベタベタなのでさほど…
◎最高傑作の定評だが原作改変多く高評価できず
1959年 新東宝 カラー 76分 シネマスコープ
*デジタル修復版あるも通常版だが問題なし
鶴屋南北作の歌舞伎狂言『東海道四谷怪談』の21回目の映…
三隅研次『四谷怪談』と同時期とは思えないほど今作の方が怪談も演出もショットも洗練されている。蛇やお岩の幻覚によって周りの人間を斬り掛かってしまう流れは一緒だが、赤や緑の照明を使って恐怖を助長する演出…
>>続きを読む冒頭のシークエンスは見ものだった。思いを寄せる女との結婚を認めてもらうべく、夜半の暗がりでその父を待ち伏せる伊右衛門(天知茂)。貴様の如き分際でと取り合おうとしない父に腹を立てた彼はひと思いに斬って…
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