はじまりへの旅(2016年製作の映画)

Captain Fantastic

上映日:2017年04月01日

製作国:
  • アメリカ
  • / 上映時間:119分
    監督
    マット・ロス
    脚本
    マット・ロス
    キャスト
    ヴィゴ・モーテンセン
    ミッシー・パイル
    キャスリン・ハーン
    スティーヴ・ザーン
    ジョージ・マッケイ
    フランク・ランジェラ
    アナリス・バッソ
    あらすじ
    普通ってなんですか?ベン・キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)と6人の子供たちは、現代社会に触れることなくアメリカ北西部の森深くに暮らしていた。父仕込みの訓練と教育で子供たちの体力はアスリート並み。みな6ヶ国語を操り、18歳の長男は名立たる大学すべてに合格。しかしある日入院していた母・レスリーが亡くなり、一家は葬儀のため、そして母の最後のある“願い”を叶えるため旅に出る。葬儀の行われるニューメキシコまでは2400キロ。チョムスキー※は知っていても、コーラもホットドッグも知らない世間知らずの彼らは果たして、母の願いを叶えることが出来るのか…? (※ノーム・チョムスキー=アメリカの哲学者、言語哲学者、言語学者、社会哲学者、論理学者。)

    「はじまりへの旅」に投稿された感想・レビュー

    sasaco
    sasacoの感想・レビュー
    2017/05/20
    3.7
    ✏️
    小一郎
    小一郎の感想・レビュー
    2017/05/20
    4.1
    じわじわとくる映画。全米公開当初4館からスタート後、約600館に拡大し、公開期間も4カ月のロングラン。各国映画祭で上映、受賞、そしてアカデミー賞主演男優賞ノミネート。日本で言えば『湯を沸かすほどの熱い愛』とか『この世界の片隅に』みたいな感じかしら。

    現代社会から切り離されたアメリカ北西部の森。父親ベン・キャッシュは6人の子どもたちを学校に行かせず、独自の教育方針に基づいて教育。子どもたちはアスリート並みの体力、6カ国語を操り、18歳の長男は米名門大学に合格する知力を持つ。

    ある日、入院中の母レスリーが亡くなる。社会性のない子育てに反対する母の父親から葬儀への出席を拒否されるベンだったが、子どもたちの後押しもあり一家は葬儀に出席し、母の遺言を実行するため、2400キロ離れたニューメキシコを目指して旅に出る。

    生まれて初めて現代社会を経験する子供たち。なんか自分達って他の人と違うくね?と戸惑い、悩む子どもたちに厳格な父も…。

    町で暮らすよりも強く、賢く育った子どもたち。ベンは子どもたちのどんな質問にも誤魔化さず、正確に答える。その一方で子どもたちへの質問には、曖昧な答えを許さず、相手が正確に理解できるように話をさせる。これって、できるサラリーマン同士のコミュニケーションですよ。

    高い能力を持つ子どもに育てあげたベンの教育方針を、親戚は学校に行っていないから、つまり普通じゃないから、他の人と同じじゃないからと認めない。一方で個を尊重し、自分らしさを守ることを良しと教え込まれてきた子どもたちにも、他の人と同じじゃないことへの戸惑いが出てくる。特に恋愛したい年ごろの長男、以前、母親の気持ちを漏れ聞いた次男は父と対立する。

    鉄壁に見えたベンも自分がすべて正しいと思っているわけではないらしく、子どもたちの反発に気持ちがグラつく。そして今さら感のある出来事で、完全に自信を喪失する。

    ここまでやっていてそうなの?と、特にその出来事はとっくに経験済みじゃなかったの? とは思うけれど、迷い、悩まなかったら完全にイッちゃってる人で、やってることも教育と呼べる範囲の限界を超え、洗脳になってしまう。

    そしてそんなベンを見て子どもたちは…。

    という感じで、せっかくのファンタジー的なキャラ設定の子どもたちがその能力を生かし活躍するような痛快な場面はなく、少し笑えるくらいな感じだから、あまり面白くない。でもよーく考えると、幸せとは何かについて感じることのできる物語なのだろうと思う。

    この極端な家族によって、幸せの基盤は家族なのだということが浮き彫りになる気がする。子どもにとっても親にとっても自分の存在を肯定できる居場所が家族。その居場所さえしっかりしていれば、社会からはみ出していようとも、こんなにも幸せなんだ、と観ていて思う。

    そして、家族の幸せのカギを握るのは親であると。子どもにとって絶対的な存在である親は、ちっとも絶対的ではない。自分は家族の幸せのために頑張っているのに…、家族が自分に理解を示してくれさえすれば…、と悩み、葛藤し、不機嫌になる。

    家族が自分の足を引っ張っているかのような勘違い、単に自分が思い通りにならないことへのいら立ち。自分が家族を不安にし、不安になった家族が自分を不安する自縄自縛。

    だから、親は成長しなければならない。自分の思い通りにならないことも受け入れ、よりよいあり方を常に模索し、いつもご機嫌でいなければならない。大変だけれど、それをすることが幸せなのだ、と。

    観た直後とは違い、感想を書いていたら一段としみじみしてきた。この映画、今の自分にとって、必要だったかもしれない。

    ●物語(3.5×50%=1.75)
    ・じわじわと来る良さ。子どもたちの活躍があれば良かった気がするけど。

    ●演技、演出(4.0×30%=1.20)
    ・奇抜な衣装、家族みんなの演奏は観ていて楽しい。たき火のシーンも好き。

    ●映像、音、音楽(3.0×20%=0.60)
    ・大自然の中のバスで走るシーンが良かったかな。

    ●お好み加点(+0.50)
    ・今の自分に必要な物語だった。出会えたことに感謝。
    kangaroo
    kangarooの感想・レビュー
    2017/05/20
    3.8
    どんなに賢くったって強くったって、他者との関わりかたを知らなかったら、この社会では生きていくのが難しいんだなあと思った。

    子供たちはみんな可愛くて、とりわけ最年少二人組が可愛すぎて事件でした。あと次男がリバー・フェニックスに似ていた。
    ゆきな
    ゆきなの感想・レビュー
    2017/05/19
    3.8
    想像と違っていたが、面白かった。
    あの家族から見たら、私の生活は不可解なんだろうな。
    無音や無言の大切さ、家族で焚き火を囲むシーン、ケルト?のような音楽が心に残る。

    「任務」と考えるの良い。

    悩みながら、現実と向き合っていた。

    「興味深い」は意味がない、自分の言葉で語ること。
    fuku
    fukuの感想・レビュー
    2017/05/19
    3.5
    この子どもたちがどういう人生を歩むのか興味深いと思いました。
    riku
    rikuの感想・レビュー
    2017/05/19
    4.1
    設定面白かったのと家族のキャラクターがよかった!

    森(というか山)を買って父と子7人で暮らしている家族たちが主人公。毎日山道を走って、筋トレして、ロッククライミングして、食べ物は狩で獲った動物を食べ、子供たち同士で木の枝をナイフに見立てて一対一で闘う練習をして、クリスマスの代わりにプレゼントはナイフや弓矢(ボウガン?)で、みんな難しそうな哲学とか政治とか科学の本を読んで(父から宿題としていついつまでに何ページ読めみたいな)、7人で円になって楽器を演奏して歌って踊って、夜は星空の下で寝て…。子どもたちは厳しい自然の中で鍛えた強靭な肉体とタフな精神力と本で読んだ膨大な知識を持ち、その生活に満足しているようだった。

    でも、心の病気で入院していた母の死をきっかけに子どもたちの気持ちにも疑問の気持ちが出て来る。
    お葬式に出るために街に降りた家族が父の妹?の家族の家に泊まりいっしょに食事する場面。
    父は子どもたちにワインを勧め、妹家族は「法律に違反する」と止めるが、父は「ワインは消化にいいし害じゃない」と主張する。
    子どもたちの疑問に対して全て辞書に書いてあるような正確な定義を説明する父に対し「子供が知らない方がいいこともある」と反対する妹。
    父の特殊な子どもの育て方に異議を唱える妹に対し、父は妹の息子2人(中学生と高校生)と、自分の娘、8歳の3女サージに権利章典の説明を求め、2人はしどろもどろ、サージは完璧に説明した。父は満足そうだった。

    父の特殊な教育で子どもたちは学校に通う子どもたちよりも高い能力を持っていることは確かに思えるけど、社会の中でしか学べないことや経験できないことも大切で、彼らはそれらと一切無縁の生活を送っている。
    一方で学校の押し付けの教育に疑問を持つことも大事なのは妹家族の子どもとサージの差にも表れている。森の家族はみんな知識をつけるだけじゃなくてそれを自分の言葉で説明する習慣があるから、それは学校での知識の単純なインプットに疑問を持った父が考えた本当に必要な力を身につける教育方法なのだろう。

    でも結局それは父の理想を押し付けていることでもあって、子どもたちの意思を尊重できてたかは微妙。子どもたちが森の生活に満足だったのは森の生活しか知らなかったから、父が幼い頃から正しいとしてきたことに疑問を持つヒマもなくずっと信じてきたから。街に降りて子供たちの心に疑問が生まれるのは当たり前。
    とはいえ親が子どものためを思って子どもに影響を与えるのはごく自然なことだと思うし、難しい。父の中には社会に出るよりも森の生活が人間的に成長できる場だという確固たる自信があったんだろうし…
    自分の子どもが生まれたら色んな可能性とか選択肢をできるだけ狭めないであげたい。でもそんな単純な話じゃないとも思う。親にならないと本当にはわからないけどやっぱ自分の子どもには危ないこととか悪いことには触れて欲しくないから、間違った方向に進んで欲しくないからそのために悪い選択肢をなくしたくなりそう。

    家族は大体の場合人生で1番長い時間いっしょに過ごす人たちで、だからこそ気付かないうちに親が子どもの人生を決めてしまうとかはよく言われることだけど、それ以外にも今の世界には常識とかこうでないといけない、この方がいいという感じがあって自分たちはいつの間にかそれに従って自分を制御してしまってるのかもしれない。そういうのがなかった超昔の世界は秩序とかがなくて野蛮で争いとかもたくさんあって、でも次第にルールができて暮らしやすい世界ができて、でも今はそういうルールや常識が整備されすぎてそれにとらわれて生きている人がたくさんいるのかも。


    自分で何言ってるかわからないけど笑、
    この家族の絆が素晴らしいこと、それぞれの子供たちがたくましく、かわいくて、かっこいいことだけは間違いない!

    あと、末っ子のナイが男の子だと映画観た後に知ってかなり衝撃受けた
    はる
    はるの感想・レビュー
    2017/05/19
    4.6
    静かにはじまる映画だな〜と思ってたら、全然そんなことはなくてびっくりした。
    何が幸せなのかは、自分自身が決めることだけど、その環境で育ってきた子どもたちには選択が難しいと思った。子どもじゃなくても、きっと難しい。
    社会や固定観念にがんじがらめにされてる自分に気づいた。
    敦也田上
    敦也田上の感想・レビュー
    2017/05/19
    3.0
    まあまあ。
    むらむら
    むらむらの感想・レビュー
    2017/05/19
    4.5

    このレビューはネタバレを含みます

    この息苦しい世界で生きること
    人にはそれぞれの生き方があること

    パパもこどもたちもみんな脆くていとおしい

    ユーモアもあって笑えるし、感動できるし、雰囲気が個人的にめっちゃ好きや
    ゆうた
    ゆうたの感想・レビュー
    2017/05/18
    4.0

    このレビューはネタバレを含みます

    最初のトナカイのシーン、あれ完全にお父ちゃんイってしまっとるよな?妻のための森生活やったとしても、子供にトナカイの内臓喰わせて「大人になったな」ってんなアホな〜!