今の季節にぴったりなドラマだと思って鑑賞したが、実際は晩夏頃の話だった。
闘病の末に死期を迎えた50代の息子(杉浦直樹)とその父親(笠智衆)。
杉浦直樹のキャラは『岸辺のアルバム』のその後みたいで…
冬構えは突き刺さる感じだったけど、今作はじんわり沁みる感じ。
日本の秋とか、家族とか、晩年とか。
一家団欒のシーンどんな気持ちで見たらいいんだって。
でも三部作観て良かった。
うっとおしいほど樹木希…
長生きした甲斐も無く、自分の息子が 53 歳で余命 3 ヶ月の命だという。
山田太一の終焉 3 部作のラスト。
独り暮らしの父親
男を作り家を出た母親
離婚したいと願っている妻
各々事情があるが、み…
『ながらえば』では叶わなかったが、本作では病人を田舎に引き寄せることに成功する笠智衆。ほんと冒険みたいでわくわくもするんだけど、そのうまくいく感じ(悪く言えばご都合主義)が案外ドラマ的な抒情を損なっ…
>>続きを読む杉浦直樹の悲壮感の演技もなかなかだが
やはり、近代化したマンションや車に乗っている杉村春子
昔の映画で見ていたまんまの声と所作でそこにいる杉村春子や笠智衆を見ていると
思ったより時は経っていないとも…
余命わずかの息子をめぐる家族モノ。
ただただ綺麗にしすぎない様々な一面から撮られた大人な映画でした。
蓼科の澄んだ空気感まで伝わる美しい風景と日曜の朝を思わせる音楽が映画全体を良い雰囲気にしてくれ…
小津作品などで共演した笠智衆と杉村春子が元夫婦を巧演するほか、山田太一の脚本を熟知した深町幸男の演出、武満徹の音楽なども絶妙に噛み合った逸品。
忍び寄る死の影が、解体した家族に投げかける波紋を丹念に…