20211211-520
1940年代、ある村
小原庄助こと杉本左平太
足踏みミシン
カステラとコーヒーのみの結婚式の後、「なんだか忘れ物したような気がして」と言って家で飲みなおす
バスのフォルム…
流れるようなカメラの移動がとても心地よい。
ちょっと早めのタルベーラのような心地よさを感じるカメラワークの中を、人が生きている。
見ている時は流れていく庄助さんをカメラワークでも表現しているのだろ…
横移動の中で人が溢れかえっていたのに、どんどん人が去っていきついには屋敷に一人残される。
二人の泥棒をえいやと投げ飛ばすのは大河内傳次郎にしか許されないでたらめさで感動する。
ロバが一人で家に帰るシ…
No.4562
あの相米慎二監督が選んだ、邦画ベストの中の1本。
始まり方と終わり方がとても洒落ている。
そもそもが、清水宏監督の映画は、カメラの動きが異常に美しい。
構図が神々しいまでに決…
大河内傳次郎の器のでかい感じがたまらなくかっこいい!普段はのんびりしてそうな雰囲気だけど、受け身の素早さ半端なく、ばあやにどやされているところはなんだかかわいい。
ラストシーンの夫婦の仲睦まじさが…
・お人好しの裏に隠れた家柄の悲しみ。階級史観、財産の多寡だけでは見えない地主の葛藤がある。GHQの農地開放で没落した福井の庄屋だった母方の実家を思い出した。
・家財の売り立てから逃げて芸者あげる場面…
劇的な展開は最後にちょっとあるくらいで、基本的に小原庄助の日々を淡々と描く上品なお出汁の効いたお吸い物みたいな映画。ロケーションの画角や人物の配置が恐ろしく上手くて、全てのショットに無駄なものが一切…
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