染み入るような無情さ…ポスターデザインの70年代アクション感と観賞後のギャップがすごい。
しがない公僕でありながら命の危険と隣り合わせの警官稼業をリベラルな人情派ジョージ・C・スコットの仕事ぶりとと…
このレビューはネタバレを含みます
警察官という善悪の業に関わらざるを得ない
一種の呪いの職業について。
街の人々のために懸命に働いているはずが
そんな人々からは疎まれ貶され
最終的にそんな街の人に殺されてしまう
という虚しさ。全くも…
傑作。街のみんなに嫌われながらも治安を守る警察たち、街は守れるが自分自身や家庭は守れない。勤務の時間で家庭の時間を作れない、逮捕のために肉体は削れてく。
空き巣を捕まえ、虐待された赤んぼを助け、ゲ…
無関係な人間が死に、社会的に抹殺されるべき者は生き続ける理不尽。
ステイシー・キーチとジョージ・C・スコットがすれ違う瞬間に被写体を変えるお馴染みのフレーミングにはじまり、カーアクションもチェイスよ…
リチャード・フライシャー監督作。
元LA市警巡査部長という異色の経歴を持つアメリカの作家ジョゼフ・ウォンヴォーによる1971年発表の処女作「センチュリアン」を名匠リチャード・フライシャー監督が映画…
ワイズマンの映画で観られる「生活」が見事に焼き付けられている。引退したジョージ・C・スコットが久々に暑を訪問した際に笑顔でステイシー・キーチが彼のもとへ駆けつけ、そこから会話をしながらパトカーへ乗る…
>>続きを読む風紀係,同僚殉職者写真,夫婦喧嘩通報,黒人娼婦集団,スコッチ・ミルク購入,救急車要請フリ,幼児虐待,腹撃たれ,不法入国者見逃し,銀行強盗,ローマ百人隊,ゲイ取締囮捜査,定年自死,酒浸り,公衆電話酒隠…
>>続きを読む他のポリスものとは違い彼らの活躍中を描くのではなく、ひたすら警官の日々に焦点を当てた地味ながらもリアルな物語。
キルビンスキーの自殺やラストなどとにかく重いがこれが現実なのだろう。
ジョージCスコッ…
仕事で理不尽な目にあった経験のある人には、この映画のミニマムな事件に追われ身も心もすり減らして疲弊する主人公の警官たちが大いに共感できるはず。そしてどんなに頑張っても一部の人たちからは敵のように扱わ…
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