戦場ぬ止みの作品情報・感想・評価

戦場ぬ止み2015年製作の映画)

上映日:2015年05月23日

製作国:

上映時間:129分

3.9

「戦場ぬ止み」に投稿された感想・評価

charo

charoの感想・評価

-
授業で鑑賞。


名前は聞いたことあるけど、
知らない沖縄の事情がたくさんあった。


自分もどこかで普天間基地や辺野古に対して
他人事と思っていたのかもしれないと気づいた。


同じ日本国内だって信じられないような光景。
メディアでは大体の内容しか伝えてくれないので
ここまで生々しい人々の声を聞くのは初めて。


見ていてとても苦しくて、、


武器はなくとも人とのぶつかり合いがある。
暴力的行為や発言もある。


なぜ国と国民が争わなきゃいけないのか
争うべきはそこではないはずなのに…


今こうして人々の声が届かず、権力に脅され続けているなら、
数年後の未来では全国各地で同じことが起こるかもしれない。


それでも他人事でいられるのか、
もっと沢山の人に現状を見つめ直してもらいたい。


もっと自覚が必要だと思った。
ぷりん

ぷりんの感想・評価

4.3
これは多分高校生の時に観たと思う。
辺野古基地問題、しいては沖縄戦に関心を持つきっかけになった作品。
続編が見たい。
辺野古基地建設に抗議する住民の中に90歳近い文子さんというおばあさんが出てくる。彼女は老体ながら、住民と警備隊がもみくちゃになる抗議活動の最前線に立つ。
「こんなので窒息しない、火炎放射器で焼かれてもまだ死なないで生きてるんだから」
「死なせてから通ってみろ、私はブレないからね、絶対通さない、人間の血が混じった水飲んで生きてきたんだから」
彼女がここまで反対するのは、実体験としての戦争による恐怖を抱えたまま生き続けているからだ。
「苦しいことしかなかった、生きたことを肯定できない、生きてる限り忘れられない」
そんな彼女だが時に下ネタを交えるなど笑顔を絶やさずに生きている。
「馬鹿なこと言わないと生きられないわけよ、いくつになっても涙が枯れないのはそういうこと」
このドキュメンタリーには、一貫して権力という強大すぎる敵を前に笑ってでもいないとやっていられないという住民たちの姿が映されているようだった。
毎週土曜の夕方、キャンプシュワブの柵に蝋燭を置いて基地建設への抗議をする家族の長女は
「笑顔でやってれば大丈夫、笑う門には福来るって言うからいつも笑ってる、笑って頑張ってる、怖いけど震えるほど」
と言う。
「警察にイライラする、沖縄県民守るはずの警察がなんで?ボーリング調査どうやって止められる?ボートとかに乗っても止められない、思いは絶対に変わらない、どうやって止めるんだろう?」

『ワンピース』でドラゴンが言った「とうとう子供にこれを言わせるのか…!ゴア王国!!」の台詞が現実化したようだった。

懸命な抗議の結果、基地建設に反対する翁長知事の当選という確かな希望が見出され、住民たちは歓喜に沸き、その晩は皆で踊り明かした。しかし当選の数日後、何事もなかったかのように工事は継続される。

「なんでこんなことするんだろう」
「お兄さんたち止めて」
住民がボートの上で引きつった笑顔で警備隊に語りかけるものの、巨大なクレーンがゆっくりとコンクリートを海に沈めていく。耐えられず笑顔が泣き顔に変わる。
Shiryu

Shiryuの感想・評価

4.0
沖縄県民じゃないし、分からない気持ちもあったけど、地元への気持ちの部分は自分よりもとても強かった
意外と県外からも来てる人が多くてびっくりした
抵抗の仕方が悲しかった、
これしか出来ないのがその時の現状を物語っていた
大学の授業で鑑賞

片側の意見を推して訴えかける映画ではなくて、当時の沖縄の人たちの基地反対に生活を捧げる様子を、なるべく中立な立場で描写していく映画でした。

"ネクストアクションを喚起していない"というほかの人の意見にはかなり納得した。

賛成か反対の問題で、一本の映画を見てどっちかの意見に完全に依るのは好きじゃないので、このタイプのドキュメンタリーはその意味であまり偏った意見を発してこなかったのでまあまあ気に入った。

特にドキュメンタリーはそれを見た他の人の意見を聞くのはいいなと気づいた
シネマハウス大塚(初めて行ったが、いい映画館だった)にて三上智恵監督特集。『戦場ぬ止み』を見た。
最初の珊瑚は面食らったが、闘いの記録として非常に引き込まれた。子供が辺野古移設について語るシーンがいろんな意味でショック。菅原文太のスピーチが素晴らしくて泣いた。
えみ

えみの感想・評価

4.0
本土の人間は全員これを観るべき。ほんとに。沖縄の虐げられている人々の声を知って欲しい。おばあの姿が本当に痛々しくて、健気で見てるのが辛い。すごく申し訳ない気持ちになる。地方自治、民主主義は沖縄には存在しない。捨て石にされる沖縄。本土の人間は見て見ぬふりをしてはいけない。知らないふりをしてはいけない・・・。
沖縄の現状を現場レベルの視点から論じた映画。政策とか国際関係とかそんな話ではない。彼らにとっては完全に生活の一部。いろいろ考えさせられる映画。
mari

mariの感想・評価

5.0
本当に素晴らしいドキュメンタリー映画だった。いかに、自分が無知か思い知らされた。そして、沖縄を含む今後の日本のあり方、アメリカとの付き合い方を考えさせられる。翁長知事の「イデオロギーよりアイデンティティ」が心に残った。日本人みんなに見てほしい映画。
667djp

667djpの感想・評価

3.7
『標的の村』の鮮烈さには及ばないものの、沖縄が抱える(抱えさせられている)不合理をわかりやすく丁寧に描いている。
辺野古基地移設問題の入門編として素晴らしいが、ただそれ以上ではない、というのが感想(むしろそれだけでもとても大変で意義深いことなのだけれど)。

複数あった海上での、両サイドのやりとりのシーンに立場を超えた人間の関わりを見た、とは自分は思わなかった。
何故ならカメラは常に基地移設反対の側から向けられているから。
勿論、海保の側から撮影することが困難であることは重々承知しているけれど、『同じ沖縄県民、国家に分断されたけど想いは一緒』と観ることは、あのシーンでは到底出来ない。

基地移設反対を反対する漁師、国からお金をもらってしまったおばあ。
彼らの抱えるものの中にこそアメリカと日本、『国家の理屈』による被害が潜んでいるんじゃないか。彼らのディテールをもっと大切にすべきだったんじゃないか。

改めて『正しい(もしくは正しいと信じている)』人間を『正しく』撮ることにあまり意味がないと感じる。
たとえそこに正義があろうとも、それを正義だと思っていない反対者や、問題の外側で当事者ではないと思い込んでいる人たちに対して、その『正しさ』が伝わるとは思えない。
安易な『両論併記』を推しているのではなく、信仰コンプレックス甚だしいこの日本では、『己が正義を信じる人』を素直に受け取められない人間が相当数いる。誤解を恐れずに砕いて言うと、おばあもヒロジさんも反対する家庭に生まれた子供たちも、「ちょっと気持ち悪い」と思われてしまう可能性がとても高いと思うが故に、『どう描くか』を考えるべきなんじゃなかろうか。
作り手が本当に沖縄の不合理を訴え、変えたいと願うなら、より批評的に、より戦略的にアプローチする必要があると感じる。まあそれぞれのスタンスなんだけれども…。

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