「爆弾は爆発すれば単なる爆弾に過ぎないが、爆発しなければ映画が一本できる。」
グサヴィエ・ドラン初鑑賞
成程騒がれる理由も解る才能の溢れっぷり
なんて事無い家族の風景を、「家族の風景」というカッコ…
このレビューはネタバレを含みます
これ程焦燥感に駆られる作品に出会ったのは初めてかも?
ゲイの劇作家が死期を前に12年ぶりに実家に帰るお話。
まぁ、煩い喋りっ放しのケバい母親と妹、ずーっと揚げ足取りで喧嘩売ってる兄、間に挟まれて…
原作は若くして亡くなったジャン・リュック・ラガルス。
12年。ルイ(ギャスパー・ウリエル)は、12年ぶりに故郷へと帰る。
自分の死が迫っている事を告げに…
母は息子に会う為に彼の好きな料理に張り…
アーティスティックな会話劇
一筋縄ではいかない難解さを孕む一方で、鑑賞者の心をグッと掴んで離さない何かがある。グザヴィエドランの凄みを随所に感じた。
若き成功者であるルイはもうすぐ死ぬ人の目を…
この複雑で苦しい感情はやっぱりグザヴィエドランだな〜と思う
緊張感のある会話の中にも、時々家族を感じるところもあってより複雑な感情になる
他のドランの作品もそうだけど、音楽の歌詞もストーリーに沿…
劇場公開を逃してずっと観たくて、でも渋谷のツタヤではDVDレンタルが1年ぐらい準新作の棚にあってなんとなく旧作になるの待ってたらそのうち渋谷から離れてしまって結局借りずじまいだった。
でもいま観てよ…
母親の過剰な母性と、兄のいびつな父性。
深いところに愛情が在ることはちらちらと見え隠れするのに父親不在のこの家族の歪みは補正されることなく、一人の小さな人間のたかが世界の終わりと言葉をのみ込んで実家…
©Shayne Laverdière, Sons of Manual