【千年の孤独】
シャンタル・アケルマン監督がロードムービー仕立てで描いた1978年の作品。
〈あらすじ〉
映画監督のアンナは最新作のプロモーション活動のため、ヨーロッパ各国を巡る旅をしている。ド…
「人間は無力だよ。どんな流れにも逆らえない。」
『ジャンヌ・ディエルマン』に比べて抑えめな色調だけど、シンメトリー構図の使い方とか全体的なシネマトグラフィーの完成度は上がってるから、個人的には好み…
TarにオマージュシーンがあるとSNSで話題になっていたのはこの作品だったか。主人公の風貌もTarっぽい。
アケルマン作品の中では珍しく移動や展開が多くて見やすい。
女性に生き方を強制する社会、母と…
駅のホームをシンメトリカルに映したオープニングのショットから圧倒的。群衆が階段を降りていく階段を、主人公だけがその後ろにある電話ボックスに入り、架電の様子。かくしてこの物語は、電話に始まり、電話に終…
>>続きを読む母へある夜の体験を告白する時、アンナの顔の半分が翳り、枕に伸びた彼女の横顔の影の唇から彼女の言葉が紡がれていくように見えた。彼女の肉体の半身・心の半身から産まれる言葉を聞いているようだった。
Fi…
ドイツからパリへ。
地に足つかない、居場所も拠り所もないような孤独なおんなのふわふわ旅路が堪らなくずしーーんってきた。
それぞれ出会う人たちの勝手な話を延々と聞き、ふわーんとしてる感じ、妙齢な時もの…
シンメトリー尽くしながらも、アンナの心理に合わせてポジションが変わって行くのが秀逸過ぎる。ジャンヌ・ディエルマンでもあったけどホント上手い。世間様のこうあるべきだを押し付けてけてくる様々なキャラとの…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
アケルマンの映画がどんどん洗練されていく様子が面白いです ジャンヌ・Dよりこちらの方がフェミニズム映画的だったので、おそらくソフィアとガーウィグがより影響を受けたのはこちらではないかなと・・ アケル…
>>続きを読む動く『ジャンヌ・ディエルマン』って感じで相変わらず空虚で寒寒しく鬱々とした雰囲気が蔓延してる。
『ジャンヌ・ディエルマン』はあまりにも鑑賞時の疲れが凄すぎて手に負えない感があるけど、こっちは平面的…