人肌を感じない冷徹で美しい撮影の中で、人間が何かモゴモゴモゴモゴ話している。それって気色悪いとか生理的嫌悪ではなく、もっと微妙な、アンナが無気力になるような何か。男が熱っぽくて、そこから1人で薬買い…
>>続きを読むアンナが同性愛者だと思ってみると、周りの人間たちの発言がすごくずれているように見えるのが面白い
イタリアの女友達は出てこないけど、アンナがすごく執着して、心の中にずっといることがわかる 最後の留守電…
■夜と列車の撮り方が桁外れに上手い。
この映画で描かれてるような孤独感って、もはや映画の普遍的なテーマだけど、78年でここまでやりきってるのは革新的、というか孤独の描写に関してはこれ以降進化がないん…
クールビューティなアンナは芸術的存在
冷たいかと思いきや優しい言葉をかけたり 女々しい言葉には率直な返し
ダニエルにベッドで怒られるアンナが可愛いかった
薬を買うのにそんなに車で走るなんて
大事な…
このレビューはネタバレを含みます
シャンタル・アケルマン監督作品。
シンメトリーな構図が印象的な世界を移動するアンナ。
彼女がなぜ移動するのかと言えば、その場に留まれないからであり、孤独を抱えた人物なのである。
彼女は…
カメラは『ブリュッセル1080』を踏襲した厳格さ。ロードムービーと呼んでいい展開ながら、主人公は出会う人々の話を一身に受け「ウィ」と返事を繰り返すのみ。なのにこの面白さはなんだ?あとカメラと正面に対…
>>続きを読む アンナは他人のする長い話の長い空白に口を閉ざす。アンナが口を開いた時の心の"ゆらめき"がとても美しかった。
相槌の必要ない映画は貴重だ。人間が孤独そのものであることを、今作はとてもよく知っている…
シャンタル・アケルマンは、粘土をこねるみたいに次々と空間を変形させる。
単に左右対称な画面の中央に扉が配置されているのではなくて、そこから「手前から奥へと」伸びる空間が生まれている。
と思ったら今度…