小粋な逸品。
小気味良くて、スリル満点で、マリー・デュボアが美しくて切なくて。映画の魅力が90分に詰まっている。
内気なピアニストが彼女の手を握ろうとするシーンの可愛らしいこと。意を決して一杯誘うと…
ブリヌは見かけほど悪党ではないんだと、そう言えばいいのか?いや、お前には関係のない話だ。お前はピアノを弾いてろ。お前は誰の役にも立たない。お前にはどうでもいいことなんだ。
【感想】
いかにもフラ…
このレビューはネタバレを含みます
トリュフォーの魅力は、賄(まかな)いパスタの美味しさに近いかもしれないと、かつて思ったことがある。そしてつい最近、イタリアのネオレアリズモ作品がその原点だったことを実感し、やはり直感は大切なんだなと…
>>続きを読む“恋のエチュード“とは正反対な軽快さでありながら、見終えた後の物悲しさは割と似ている。
夢破れたかつてのピアニスト シャルリは、場末のカフェでピアノを弾き続ける日々。諦念の中、給仕のレナと良い仲に…