ニセ札の作品情報・感想・評価

『ニセ札』に投稿された感想・評価

キム兄の初監督ですか。
お笑い畑は何でもこなせると思いがちだが、この作品は少し微妙だった。

いや雰囲気はとてもいいんですが、物語がそれに歯止めをかけているというか。

もう少しテンポ良くにせ札作りを描ければ、きっと面白い作品になっただろうな。

段田さんが今一つかみどころのない役だが、板倉だとかお笑い系のキャスティングがかなり占めていた。
それなのに笑いのポイントも少ない。

最後もほとんど開き直りでした(笑)
1950年に起こったニセ札「4-5号事件」の映画化。

出演者皆が関西弁なので関西で起こった事件なのかなと思ったら、発生は山梨県。
どうして学校の先生がこんな事件にかかわったのかというと(映画の中では、)中心人物の村の名士が元帝国陸軍大佐で、満州で国家を挙げてのニセ札造りに携わっていた、という人物。
こんな人に説得されたら、「私もやっちゃおうかな…」と思うかも。

私が面白いと思ったのは、教頭先生の賠償美津子は精巧な印刷機を購入する為の資金集めをする担当だったのですが、村の名士(お坊さんなど)ほとんどに声を掛けるんです。
そして、そこから話が漏れていき、貧しい村の奥さん達が「先生、私もその話に噛ませてください」と、小銭やヤギを持ってワラワラと集まってくるのです。
もう、村中の人が知ってるんじゃないの! という感じです。

これが、もう少し大きな村だったら、偏屈な人やすごく真面目な人も一人位は居るだろうから、とっくに警察に通報されていそうなものですが、村人の多くが印刷機を買う資金を出して、かかわっているんです。
捕まってから、「ニセ札造りは楽しかった」と先生は言ってましたが、他の村人の感覚も、盆踊りや運動会の準備を一緒に手伝いました…というのと同じ位にしか思ってなかったんじゃないでしょうか。

戦後しばらくは、自分が強盗に入っておきながら「戸締りはもっとキチンとしなさい」などと説教する説教強盗や、
強盗にもお茶を出してあげる人などが、たくさんいたそうです。
昔の日本人って大らかだったんだな…と思うのですが、これはそういう部分がよく出ている映画だと思います。

そしてその共同体に、元陸軍大佐の戸浦が連れてきた小笠原という男が、未だ軍人思想のままで、かなり異質な人物なのです。
板倉が演じていた役も、田舎の人にしてはかなり狡賢いのですが、破綻のきっかけが、この小笠原にあるところも面白かったです。

難を言えば、最初の方で、賠償美津子が高そうなスーツや、キラキラ光るイヤリングを付けていたのに、かなり違和感あり。
男性陣の服装も、戦後まだ5年しか経っていないのに、皆の普段着が一張羅の服みたいにシミ一つ無く、キレイだったのが不自然でした。

賠償美津子の息子役は、最初、堺雅人か? それにしては雰囲気かわったね? と思っていたら、青木崇高でした。
いつもより細く見えたけど、道理で野性味がある訳だ。
知的障碍のある青年の役を、とても見事に演じてました。

キム兄は、どこからこんな題材を拾ってきたのでしょうか。
ラストの裁判中の発言がちょっと鼻につくけど、本当に被告達はこの程度にしか思ってなかったから、こんな事件を起こしたんじゃないかとも思えたし、私は面白かったです。
NORA

NORAの感想・評価

2.5
気の利いた題材(実際に起きた村ぐるみの紙幣偽造事件)を取り上げており、癖のある役者陣を揃え、なんか面白いもん作ってやろうみたいな気負いは感じる。倍賞美津子の、佇まいひとつで場に説得力を持たせる演技など流石だと思う。が、結論から言えば、素材自体はいいものを使っているだけに、料理人(=監督)の力量の無さばかりが際立つ結果に。カメラワーク、演技指導、場面の切り替え、音楽の演出、さらには細かい美術や時代考証にいたるまで、何から何まで素人仕事で磨き上げ不足。まったく同じ脚本、同じ役者を使ったとしても、たとえば山下敦弘であれば遥かに用意周到に仕上げたであろう。
JJ

JJの感想・評価

2.8
村の皆でニセ札を作る、キム兄監督作品
これ、キム兄が監督である必要あったのか・・・?
全然笑い芸人が撮った映画な感じがしない。だからと言って奇作なわけでもない普通の映画。
あと、障害者対応映画って事だからか、字幕が消せなかった。
ルルド

ルルドの感想・評価

3.2
『お金は神か、紙切れか。』


「実話に基づいた」という事が映画の拙さの免罪符になると思ってるのだろうか?

映画として犯人達の緊張感の無さがとても気になりました。
彼らなりの大儀があり「ニセ札作りは悪ではない」という犯意の低さは理解出来るが、警察に捕まる事への恐怖心はまた別だと思われます。
犯人達が緊張感無くへーきなわけですから、観てる側としてもドキドキすることが出来ませんでした。
しかも、笑いは控えめ。

それと峰不二子役のキャスティングに私情を持ち込むとはどういうことだー。
考えられへんw

結論、『お金はお金。』

このレビューはネタバレを含みます

木村祐一が監督ということで話題になった作品。「偽札作り」という「犯罪」をここまで面白おかしい映画にするのはなかなか凄いこと。ラストに主人公が「悪いことをしたと思ってない」という台詞は凄く印象に残った。「拝金主義」の風刺としてもなかなかの映画だよ。

もうちょっと大きな映画館で上映しても良かったくらい。
DVD📀所有。木村祐一長編初監督作。倍賞美津子、青木崇高、板倉俊之、段田安則主演映画。

山梨県で実際に起きたニセ札偽造事件を題材に、信望の厚い小学校教頭がニセ札作りに加担していく姿をスリリングに描く。ニセ札に翻弄(ほんろう)される人々の姿を通し、現代に通じる拝金主義を笑い飛ばす痛快作に仕上がっている。

戦後間もない昭和20年代、紙すき産業が盛んな小さな村で小学校の教頭を務めるかげ子(倍賞美津子)は、かつての教え子・大津(板倉俊之)から新千円札のニセ札作りを持ちかけられる。当初は突っぱねるかげ子だったが、村の名士・戸浦(段田安則)の説得に心が動く。かげ子の参加により、村ぐるみの一大ニセ札作りが始まった。
jonajona

jonajonaの感想・評価

2.6
ニセ札つくりで一攫千金、を
目指し壊れてく田舎の男たちの話。

面白そうだけどイマイチ。ルックはいい感じなだけにタチが悪い。キム兄がそもそもあまり好きじゃ無いけど、社会派でっせ感が鼻について余計駄目になった。
Kaz

Kazの感想・評価

3.9
キムにいが監督の作品
ある田舎の村民が結託して村おこし的な感じで犯罪をおこす
タイトル通りニセ札に関わる犯罪だが忖度や村意識など日本人らしさが関わることが描かれた作品
初)素材(演者)にあまり味付けせず思った以上にあっさりした映画でした。キム兄の作る料理も素材を大事にするこんな感じなのかな?もう少し濃味でもよかったかな?
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