殺人容疑者の作品情報・感想・評価

殺人容疑者1952年製作の映画)

製作国:

上映時間:79分

ジャンル:

3.6

「殺人容疑者」に投稿された感想・評価

『カタクリ家の幸福』でキチガイ爺さんを演じた丹波哲郎のデビュー作。この頃から映画出てると思うとビビる。
全編ロケーションらしく、この頃の日本の街並みが良い。舗装されてない道路とか、焼け跡地から死体が見つかるとか、やたらナレーションが都会都会言うところとか所々に時代を感じる。ラストの下水道での水が流れる音がやべえ!!不快!(もちろん褒め言葉)
良い。
1952年の東京。1952年の橋の下。1952年の下水道。
神

神の感想・評価

3.0
当時の鑑識方法もっとみたかった。小林昭二、風間俊介っぽい顔だった。
chiyo

chiyoの感想・評価

4.0
前半は当時の鑑識技術を紹介するドキュメンタリータッチのような作り、後半は手に汗握る刑事たちによる犯人追跡劇。途中で監督が変わったせいか、前半と後半でガラリと作風が変わるけれど、意外にそれが巧いことハマっている。そして、本作がデビュー作となる、丹波哲郎の確固たる存在感!端正な顔立ち、異彩を放つ目力、この頃から丹波哲郎は丹波哲郎だったんだなぁ、としみじみ思う。ただ、彼ら一味が起こす犯罪は、あまりにも稚拙だけれど(笑)。それでも、それを補って余りある後半の追跡劇、特に下水溝のシーンは観ている側まで身動きが出来ないような緊迫感に包まれる。流れる川の音、水面に映る影、トンネルの暗闇、その全てをただただ息を潜めて見守るばかり。それにしても、若手刑事が個人的に好みだったのに、何回教えてもらっても俳優の名前が覚えられない。下水溝で誰よりも丹波哲郎を追い詰めてた、あの人です。
鈴木英夫監督①

映画の前半と後半で全然別物の映画のよう…

前半は殺人事件の捜査を警察が坦々と行い犯人を割り出していく過程がドキュメンタリータッチで描かれ、後半になると殺人容疑者丹波哲郎がひたすら逃げ土屋嘉男たち刑事がこれを追う怒涛の展開に…両者ともこれがデビュー作のようだがそのあたりの事情はネットで読める土屋氏のインタビュー記事に書かれていて非常に面白い。

全編にわたり当時の東京の街が観られるのも貴重だしロケ地を選ぶのが得意な監督なのか何度も渋い構図が登場する。
特に夜の街並みと夜明けの地下水路での犯人と刑事の対峙シーンは素晴らしかった。
それにしても丹波哲郎は背が高いし顔が日本人離れしてるし当初から映画俳優向きだったんだなあ…
鈴木英夫は謎だ。
本作の2/3を退屈で退屈で『早く終わらねぇかなぁ〜』と思ってたら、丹波哲郎が旅館の非常階段から逃げるシーンから突如キレキレになって、最後の下水溝のシークエンスでは、水の流れる音だけでサスペンスを醸成し、緊張感を極限まで張り詰めてみせる。
出来るんだったら最初からやってよ〜
obao

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3.9
@シネ・ヌーヴォ
丹波哲郎スクリーンデビュー作ですが、初々しい好演の中にベテランの雰囲気…すでに丹波哲郎でした。この頃は台詞を覚えていたのでしょうかね・・・?

当時最新の鑑識技術を紹介するドキュメンタリーパートと、犯人を推理し追い詰める刑事たちの奮闘を描いたフィクションの二重構成。セミドキュメンタリーというらしいです。

鈴木英夫から船橋比呂志に監督が替わったためなのか、シーンごとに空気感が違っていたりして、それもセミドキュメンタリーという手法と相まって、虚構の犯罪に緊張感を持たせる(いい)方に転んでいました。

全編街頭ロケで撮影された1952年の東京の町の殺伐さも良く、逃走劇中に差し込まれる水の清純さやギラギラしたドアップのカット割りにもハッとさせられました。

好きなタイプの映画です。

【生誕百年 映画監督・鈴木英夫の全貌】にて
mingo

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3.8
ドキュメンタリータッチの犯罪捜査ドラマを、警視庁・警察本部・捜査研前面協力のもと、本格派の画期的スタイルとして展開した先駆的野心作。
ところが売りである前半のドキュメンタリータッチはクソみてえに退屈なのだが、鈴木英夫の腕の見せ所は後半の丹波哲郎追走劇からが怒涛の追撃である。

彼が東京中を逃げ回り、オールロケに徹したリアリズム重視の斬新な撮影からは当時の東京の街並みが楽しめるだけでなく、ラストの下水道での土屋嘉男と丹波哲郎の息飲むやりとりはどう考えても傑作サスペンスの名シーンである。
an

anの感想・評価

3.8
ナレーションの入る実録タッチによって他の鈴木作品と趣を異にしている。やはり後半の追跡シーンは緊張感あり。鈴木作品は事件の真相や犯罪動機などはわりと適当にうっちゃらかし、追う者、追われる者の攻防戦にすべてを注いでいるように思われる。土屋嘉男が気になった。丹波同様、これがデビュー作なのか。
myg

mygの感想・評価

4.0
なにこれ、すごい好き。教育テレビかと思わされるナレーション付き丁寧捜査描写からゴリゴリ硬派な捕り物へ。刑事の足の苦労を示すぬかるみが焦点の下水に展開する興奮。暗闇から光に晒される丹波哲郎のドラマティックさと音の助演。東京をしゃぶる鈴木英夫よ。土屋嘉男かわいーよ
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