花嫁のため息の作品情報・感想・評価

花嫁のため息1956年製作の映画)

製作国:

上映時間:53分

3.4

「花嫁のため息」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

2016年1月3日、角川シネマ新宿にて鑑賞。
未ソフト化作品であり、上映機会の少ない映画。よくぞ上映してくれました。ありがとう。

老舗羊羹屋の娘=芳子(若尾文子)が、サラリーマンの男=船山(根上淳)と結婚する場面から始まる。ただ、結婚披露宴は、長屋のような家。
「鯛が30円」とかで塩焼きにしていると雨が降ってきて……となるが、なんで屋外で料理してるのかは疑問?そういう時代なのか、そういう貧しさなのか???

このあとが、二人の初夜を迎えるオドオドしたぎこちないシーンが微笑ましいが、その初夜に「泊めてくれ」とやってくる船山の友人(船越英二)で初夜は台無し。
その次の日は、船山の恩師(東野英治郎)がやってきて、その次の日は恩師の友人たち大勢が来てドンチャン騒ぎ……と、オイオイの展開。
喜劇として作られたようだが、新婚の二人の立場で観てしまうとイライラする(笑)

大映映画の小品であるが、とても若い若尾文子の美しさと素晴らしい声で満足の映画であった。
3104

3104の感想・評価

3.4
結婚したばかりの新婚夫婦が巻き込まれるドタバタを描く、1時間にも満たない中編映画。市川雷蔵の『又四郎喧嘩旅』と併映。

粗末ながらも結婚式を挙げたばかりの夫婦。その夜はいわゆる「初夜」なのだが、そこに新郎の旧友が転がり込んで来る。翌日は郷土の恩人が東京見物に。果たして二人きりで過ごせる時間はやって来るのか・・。

花嫁役に新進女優の若尾文子。ぷっくりとした顔立ちがまだまだ初々しい。
短い話でありながら、冒頭(一度チラッと映る以外は)10分ほどは彼女が出てこない。ようやく登場するも最初は手だけという焦らし。予算も少なめのプログラムピクチャー(ちなみに彼女、同年には溝口の『赤線地帯』にも出演。大作や芸術的な作品での彼女もいいが、特に初期の他愛ない作品での彼女もまたいい)でありながら、彼女を大事に、可愛く描こうという作り手側の意志を感じる。
事実、この映画での~いや「この映画でも」か~彼女はチャーミングである。特に初夜と知らずも転がり込んできた新郎の旧友、船越英二(彼の図々しい演技がまたよろし)が帰ると言った後の笑顔や動きなどはことに愛らしい。

そんな彼女と結婚した貧乏サラリーマン役に根上“伊吹隊長”淳。頼りない、甲斐性のない男の役がよく似合う。
他に岡村文子/左卜全、市川春代/藤原釜足の夫婦や東野英治郎などが話に彩りと活力を添える。

「初夜」の重要性や温泉マークの連れ込み宿など、現在では通じにくい描写もあるがそれはそれ。見方を変えれば後楽園ゆうえんち、ヤンキース来日、偽竜文切手など、当時の時事風俗が窺えて興味深い。古い映画の前向きな楽しみ方である。
moku

mokuの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

新婚初夜から次々と邪魔が入る展開に、「花嫁人形」の"花嫁御寮はなーぜ泣くのだろ〜♪"のフレーズが度々流れたり、あややが根上淳を照れながら初めて「あなたー」と呼ぶと「若い二人」の"あなーたと呼べーばー♪"が流れると言う、ベタと言えばベタ過ぎるセンスがなんとも良かったです。
あと、大家さんの岡村文子の頼りになる感 サイコー!
神

神の感想・評価

3.5
若尾文子映画祭アンコール

若尾文子が東野英治郎の残した手紙を見て「あら、変な字」とどストレートな感想だったの吹いた(確かに凄い字)。そんな2人が乗った後楽園ゆうえんちの乗り物楽しそう。出演者クレジットには物語上の名前が一切なく、花嫁 花婿 田舎の人…という表記なのも面白かった。
2016/1/2
角川シネマ新宿
若尾文子映画祭アンコール上映

2016年 映画館初め