田舎町で母と二人暮らしをする少年は、現状に嫌気が差してしまい、隣人の人妻と共に駆け落ちに近い形で村の外に出る。
……という自伝的映画を撮影する映画監督の男は、制作を通じて自身の少年時代について思い返…
寺山修司は幼少期に染み付いた思い出がいつもどこかに散りばめてある。
父のいない母と息子の関係や覗き見などこれは寺山修司自身への過去との決別だったんだろうかとも思ってしまう。
しかし彼の世界観には…
故郷の田舎や母親から離れたくても離れたくない気もするという、かなりきちんとした軸があるので意外な感じがした。もちろん、指し示している指の看板やら空気人形やら制服やら、今のサブカルに繋がる小物や演出に…
>>続きを読むこのおどろおどろしい詩と映像と音楽はもう立派な呪物。
何を書けばいいやら、とにかく原光景のような悍ましさと昭和のアングラな雰囲気が潜在的な恐怖を刺激してくれる。
そして何より、三上寛と寺山修司の歌…
僕は具合の悪い過去や記憶があると、都合よく書き変えます。不思議なことに、自分ひとりの中では真実になり、次第に気にもならなくなって、いつの間にかキッパリ忘れ去ってしまいます。忘れるのは人の能力のひとつ…
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