このレビューはネタバレを含みます
死に向かう過程のみに焦点を当てるという大変な異色作で、その描き方も非常に興味深いものだった。ヴェルサイユ宮殿を作り栄華を誇った太陽王ルイ14世が死にそうだというのに、周囲の医師や側近や貴族たちに悲し…
>>続きを読む日仏学院やアテネフランセでこの十数年押してした作家なので、『騎士の名誉』の未だホープ時代から、偶々見てるのが数本、面白かったが特にファンでもなく、代表作の本作を未だ観ていなかった。が、近作二本、共…
>>続きを読むほぼ流動食みたいな飯を口に含んで拍手もらってる様が動物園の餌やりショーさながら。ベットから動けずに延々と看病され続ける老人が唯一対等に画面の中で戯れる相手は犬というのがなんとも皮肉に思えたが、人間っ…
>>続きを読む太陽王が迎える死。
体の末端から始まる壊疽は、日蝕のようにその闇を広げだす。
病床の周囲をゆきかう従者や医師は陽炎のようで、生の気配がそこにはない。
全編で気怠く横たわり続ける王がある瞬間、視線…
太陽王とも称されフランスの領土拡大など多大な功績を残したルイ14世の病床のやり取りを描いた作品
病に倒れた人の元に集まった人ではなく、本人をフィーチャーするだけでここまで動きのない静かな作品が仕上…
ルイ14世自身は主役にならず、王の寵愛をめぐる悲喜こもごものドラマが主流。
ルイ14世の死に際を描いた珍しい作品。周りの人も最早儀式、役割、 システム下見るのように人間として見ていない。
足を切…
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