太陽王が迎える死。
体の末端から始まる壊疽は、日蝕のようにその闇を広げだす。
病床の周囲をゆきかう従者や医師は陽炎のようで、生の気配がそこにはない。
全編で気怠く横たわり続ける王がある瞬間、視線…
このレビューはネタバレを含みます
死に向かう過程のみに焦点を当てるという大変な異色作で、その描き方も非常に興味深いものだった。ヴェルサイユ宮殿を作り栄華を誇った太陽王ルイ14世が死にそうだというのに、周囲の医師や側近や貴族たちに悲し…
>>続きを読む最後の5分
我々は歴史を解剖してその理由をさぐる 神を知ろうとして過ちを繰り返さないために
でも原因は結局わからない。
だから次はもう少し慎重にやる、そう呟くほかないのだ。それが本心だろうと、決…
ジャン=ピエール・レオー演じるルイ14世が徐々に弱り死んでゆく様を淡々と描いた映画。淡々としてるんだけど、真面目な歴史モノという訳でもなく、治療に当たる医者たちが可笑しかったり人間ドラマでもある。老…
>>続きを読む映し出されるのはずっと寝床のまわりである。何も特別なことなど起きない。ただ、「王」がビスケットを食べ、帽子を脱いで挨拶をし、ワインを飲ませられ、水を欲し、そして死にゆくばかりである。
だが、驚いた…
今回駄目な感想です。
合間合間で寝てしまったので。
でもこの点数。なぜ。
うわ、死んでいくなぁと。
ジャンピエールレオこの演技相当キツかっただろうな…。
それにしても凄い表情してたな。
声も凄い。…
死にゆくルイ14世。
寝室の中でだけ繰り広げられる死に向かう物語。
老いたジャン=ピエール・レオーが死にゆくルイ14世を演じていると言うだけでかなりこみ上げてくるものがあるが、ルイ14世が死ぬこ…
ダレるかと思ったが緊張感が最後まで持続。ほぼ寝室のみの映画だが、それが豪華さを醸し出している(下手に大広間とか写すとセコくなることが多いので)。
「金持ちや上流階級を演じてもまったくリアリティが感…
病床に伏した太陽王を複数のカメラで定点観測。レオ様が表情だけで傑出した演技をみせる(台詞や動きが少ないことが幸いしてると思う)無味乾燥な最期の日々。過去作同様、悠然な時間の流れには妙な中毒性があって…
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