このレビューはネタバレを含みます
並べられる大阪の風景にわくわくせざるを得なかった、のに、
悲劇は連鎖する
最後にナイフを取るのは必ずしも悪人ではない
土砂降りの夜にしか起きえない
あのおばさん作家があの街を芯から書けるとは思えない…
取材中の作家という枠を設定することでスラム観光映画に堕さない点が秀逸。ウェットになりすぎない抑制的な筆致も好印象。ラストだけドイツ表現主義。
盲目の妹と観る映画。ネガポジ反転で表現する妹の主観世界に…
冒頭の轢死体と終幕10分怒涛の展開。主人公の日高澄子はパンパンのポン引き。若山セツ子の落下後の物質感と憎き菅井一郎への報復。強盗犯だが妙に純情な木村功がいい(いつもいいのだが)大阪の新世界を巡るルポ…
>>続きを読む冒頭、あいりん地区に対する言いたい放題のナレーションと当時の映像に言葉が無くなる。
『太陽の墓場』『色情めす市場』『追悼のざわめき』の源流にあるだろう。
物語自体は「廓モノ」のバリエーションの一つ…
脚本は明らかに新藤兼人。笑
細かいところはさておき、タイトルの割には意外とポップ?構成が結構セオリー通りなので、エンターテイメントとしてのバランスが保たれていたのかも。いやでもそれが中途半端でもある…
自殺した娼婦のお母さんが訪ねて来た後、ベンチで口の周りごはん粒だらけにしておむすび食べてる描写に胸を締め付けられた…
若山セツ子さんかわいい。さながら自己顕示欲の少ないYUKIちゃんと言えるのでは…
夜ともなればパン助の溢れる大阪のスラム的な街が舞台、治安も悪く最底辺の人々が集まった街の中でポン引きをして暮らす主人公タカコ(日高澄子)
家が怪しい旅館を営んでおり養父(菅井一郎)が家族を支配してい…
66年前。街中を汽車が走ってる時代。大阪の地理には明るくないけど、戦後間もなくの風景は見てて飽きない。最低辺の暮らし。
ゲゲゲの鬼太郎風というか南国エスニック風というかエログロナンセンスな謎のジャ…
ジャケ写京マチ子さんかと思ってたら日高さんだった。
大阪ゲットーの様子が生々しいし記者によるナレーションが最低生活とか言って冷たすぎる。
最初の殺人にラストも収束してくみたいな流れにすればよかったの…