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「西北西」に投稿された感想・評価

yoruichi

yoruichiの感想・評価

3.5
不安、孤独、不器用、うまく馴染めない自分らしさ。トゲトゲしく、脆く、観ていて痛くなる。登場する男たちが なかなかのグズ野郎で 目線は ずっとフェミニスト。そこが素敵。
ちろる

ちろるの感想・評価

3.6
東京という街でうまくハマれないでどうしようもなく追い詰められた3人の女性の物語。
1人はイラン人留学生ナイマ
そしてレズビアンのカップルのケイとアイ。
将来への言い知れぬ不安感や、埋められない空虚感の雰囲気が画面から伝わってきて観ているほうも押しつぶされそうになってきた。
ケイは恋人アイとのうまくいかない苛立ちから逃げ腰になり、そんな時にナイマに出会う。
互いに東京の街の冷たい空気に晒されて、その寂しさを慰め合うような関係となるわけだけど、ナイマを性的対象として感じてしまうケイと、恋とはなんたるかもわからないナイマとの隔たりがまた新たな空虚感を生む。
アイの嫉妬が重なりだすと、さらにこの物語に幾重にも空虚感が増えていくようで観ていて辛い。
韓英恵さんのクールビューティーと、サヘルさんのエキゾチックビューティーの対比が美しくてなんだか見入ってしまった。
磁場の乱れたケイの家にはっきりと方位を示す日はくるのだろうか・・・。
あきら

あきらの感想・評価

3.7
「今まで好きになった人が女の人だったってだけ」
「それってレズビアンですよね?」
「違うよ」

このやりとりすごく共感しました。
レズビアンなどのセクシャルマイノリティを指す言葉があることは社会の中に彼らの居場所が与えられたような気がしますが、実は枠を与えて区別することで異性愛こそ正当であるという考えを助長しているように感じてたからです。そもそもセクシャルマイノリティという言葉自体「絶対に少数派でしょ」という意識が滲み出てますね、うーんなんだか腹が立ってきました。

ナイマを演じるサヘルさんの生い立ちを知っているので、どうしても映画中のナイマの暗さをサヘルさん本人から見出してしまい辛かったです。
とろろ

とろろの感想・評価

3.7
分かり合いたいけど分かり合えなくて、でも忘れられない、みたいな。

ケイがナイマにメイクをしたり、殴ったり、
ナイマがケイに料理をしたり歌ったり、
相手の為にしてあげる描写が丁寧で好き。
味噌ジ

味噌ジの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

誰も話してない静かな時間が長い。何かを見つめてじっとしている姿が長いこと画面に映っていて、それを見ながらぼんやりいろんなことを考える。考えるきっかけになるようなことがそこらじゅうに転がっていて、それを考える余裕がちゃんとある映画。人が人である以上はどうしたって生まれてしまう差異によって生ずる衝突のことや、人間が必ずしも一面的ではないこととかを考えた。悪意を持って傷つけようとしてくる誰かがいたり、愛情表現が噛み合わない恋人に戸惑ったり、悪意のない友達の言葉に深く傷ついたり、考えなしに誰かを傷つけてしまったりする。悪意のある誰かも、恋人も、友達も、自分すらも、見えているのは一面に過ぎないかもしれない。相手との相違によって思いがけず傷ついたり傷つけてしまったりするのを厭わないことが、誰かを想うということかもしれないなと思った。ケイとナイマが一緒に踊るシーンと、ケイとアイがバスを降りたあと、バスに乗ってる人たちの顔が映るシーンでちょっと泣いた。あと、韓英恵のお芝居がとてもよかった。何かをじっと見つめている横顔がすごく印象的だった。表情を大きく動かさなくても伝わってくる何かがあるってすごいことだと思う。いい映画だった。
ワンコ

ワンコの感想・評価

4.5
多様性
多様性や多様な価値観という言葉は、僕たちの社会が世界に向けて広がりを持つと同時に、言葉の持つ意味は軽くなってしまった。

多様性や多様な価値観を理解していることを、当たり前のよう要求されて、そこに至る葛藤や焦燥感といったものが、軽んじられてるからだろうかと思う。

LGBTも同様だ。普通に人と接するよりも、腫れ物に触るように気をつけなくてはならない特別感が抜けない。

ナイマが、ケイと一線を越えるんじゃないかと感じた場面があった。
僕は、あっ、これは僕が異性を好きになる瞬間と同じだと思った。
つまり、LGBTも特別なことはなくて、人として人を好きになることは、当たり前の自然なことなのだと。
そして、人が人を好きになって、恋愛が始まった後は誰もが大変だ。
別の個性をもっと深く理解したいが、よく分からない事柄も増えてくる。
ぶつかり合いながらも、多くの人はそれを乗り越えようとする。
ケイやアイのぶつかり合いや葛藤、焦燥感の揺らぎを、ナイマが好むと好まざるに関わらず、複雑にしていく。
そして紆余曲折しながらも、理解が少しずつ深まって行く。
実は、これこそが、僕たちが、謀らずも安易に使うようになってしまった、多様性や多様な価値観を理解するということと同じではないのか。
そして、きちんと向き合わないと、本当は理解に至ることはないのではないか、
また、恋愛でだって、人ひとりを理解するのは難しいのだから、理解の程度は深まっても、実は完全には理解することはないのではないかという謙虚さも必要なのではないのか。
色々考えさせられた。
acarii

acariiの感想・評価

3.4
(誤解を恐れずに言うなら)映画で描かれた異色の三角関係を通して、LGBTや日本在住の海外の方(宗教)を感情的に理解できる、ドキュメンタリーのような作品だった。

"この世界でケイを見つけ出すことがどれだけ大変な事かお前にはわからない"
この言葉がとても必死に聞こえて、残りました。

イラン人の女の子(サヘル・ローズ)がとても綺麗で終始見惚れてしまいました。
massie

massieの感想・評価

3.6
レズビアンのケイはパートナーのアイと喧嘩したその日、イラン人留学生のナイマとカフェで出会い、ナイマに依存していく。
マイノリティ故に社会から疎外される3人。そんな中で純粋無垢な存在として描かれるナイマを通して、ケイとアイの痛々しい恋愛を、さらには閉塞した社会で他者を思うことを難しさを描く。

こういうマイノリティを主人公にした重苦しい映画は好物なんですが、ケイの暮らしがバイトをしながらも何故か都心の高層マンションに住んでたりする非現実感が最後まで物語に馴染まなかった。
ichita

ichitaの感想・評価

3.8
人が人に惹かれること。
性別を超え、宗教を超えて。
それが叶わないことだとしても。

その宿った想いに切なくなる映画でした。

監督の思いが時々刺すようにストーリーの中に織り込まれています。
YURI

YURIの感想・評価

3.6
多国籍と同性愛というマイノリティを同時に扱っていて、かつ揺れはするけどどちらかに振り切れない気持ちが表現されていたことで人の価値観を多角的に見ることができた。