昼下りの決斗の作品情報・感想・評価

「昼下りの決斗」に投稿された感想・評価

koz

kozの感想・評価

4.7
おじんコンビがイイ!
若造にまだまだ負けんぞ感も渋くてかっちょいいー!
じいさんがカッコよく活躍する映画はほっこりするから好き!
茶一郎

茶一郎の感想・評価

3.9
 鉱山から金塊を町に輸送する警備員に、元保安官の老ガンマン=スティーヴが銀行に雇われました。スティーヴは、昔の相棒ギルとギルの若い相棒ヘックと共に鉱山に向かいます。その道中で出会ったエルザ、彼女は鉱山に恋人を持ちながら、敬虔なキリスト教徒である父親は彼女に結婚を許さない。そこでスティーヴは彼女を連れ出し、恋人の元に届けますが……その恋人は、鉱山町で強い権力を持つ悪徳ハモンド兄弟。エルザを守るスティーヴとハモンド兄弟との対決が始まります。【あらすじ】

 「西部劇を終わらせた男」=サム・ペキンパー監督が、本気で西部劇に終わらせにかかっています。
 映画監督デビュー作だった前作『荒野のガンマン』では、どうにも作品制作の自由度が低かったようですが、ジョエル・マクリーとランドルフ・スコットという2人の西部劇スターを迎えた今作『昼下がりの決斗』は、サム・ペキンパーの本領発揮。すでに終わってしまった時代に取り残されている男が最後に死に場所を求める男同士の逃避行をするという、後のペキンパー産西部劇である『ワイルド・バンチ』、『砂漠の流れ者』に通ずる男の生き様・死に様が描かれます。

 まず冒頭、銀行との警備契約を交わすスティーヴの描写、「契約書を見るときは一人にさせてくれ」とスティーヴはトイレに行って老眼鏡を付けてから契約書を見ます。この『昼下がりの決斗』は、いきなり西部劇の主役を「老眼」で登場させ「西部劇の終わり」を臭わせていきます。
 鉱山までの旅は、終わった西部に取り残させた老ガンマン2人と、次世代を担う若者1人の旅。この人物配置は、後に西部劇における勧善懲悪な物語の構図を反転させ、正義と暴力についての物語を語ったクリント・イーストウッド監督作『許されざる者』に引き継がれていました。
 その旅の途中で出会うのは、宗教のせいで抑圧的な生活を強いられている1人の女性=エルザ。女性への暴力描写も厭わないペキンパーは、しばしば女性差別主義者と批判されてきましたが、今作を見ればそうでは無いことが一目瞭然です。処女作『荒野のガンマン』、『砂漠の流れ者』で娼婦の女性に優しい眼差しを向けたペキンパーは、今作でも社会から抑圧されている女性エルザを優しさで包んでいます。ペキンパーが糾弾するのは、宗教であり、個人を痛みつける集団でした。

 スティーヴは老友ギルとの友情、裏切り、を経験しながら、物語の終盤はスティーヴ一行、ハモンド兄弟との『昼下がりの決斗』です。この銃撃戦の迫力は言わずもがな。最後は、西部の荒野に取り残された男たちが死に場所を「ここ」に選ぶとばかりに、しっかりと『ワイルド・バンチ』歩きをして正面突破するアツい男泣き展開が待っています。
 今作を機に、ハリウッド西部劇は「西部という開拓地の消失」、「若者への世代交代」を描くようになります。この『昼下がりの決斗』で作家的評価を得たサム・ペキンパー監督は、映画監督として大出世。しかし皮肉なことに西部劇スターの主演お二人=ジョエル・マクリーとランドルフ・スコットにとっては、今作が引退作となりました。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

2.5
2012/5/31鑑賞(鑑賞メーターより転載)
ランドルフ・スコット、ジョエル・マクリーという西部劇の黎明期に活躍した2人の老優の引退試合を、まだ若手の部類に属していたサム・ペキンパーが監督。のちのペキンパー作品に見られる強烈なバイオレンスも外連味ありすぎの演出もなく、本題のはずの金塊輸送を脇に置いて中途半端な恋愛とファイトが続く緩めの展開。銃で身をなす男たちの旅に無理やりついてくる女性、そしてそれを助けるために働く不正義など爽快感が足りない場面がことのほか多かったのは残念。ラストシーンは老優たちの最終打席のようにいい場面が残されていたが...
所謂”ペキンパーらしさ”の象徴であるスローモーションも血飛沫も一切ないのに滲み出るこの悲壮さは何なのか。決して物語だけが要因ではないと思う。
肩にカラスを乗せて現れるウォーレン・オーツ、山頂の結婚式、抜けた青い空。
マ

マの感想・評価

3.3
女性を雑に扱い、レイプまがいの事までする若者の集団って、『わらの犬』と悪者像がだいぶ似てる。人生経験積んだ老人が自分の尊厳をかけて、そいつらに真正面から挑んでいく姿はとてもかっこよかった。しペキンパーってこんな良い話出来るんだと驚いたけど、よく考えたらこれがあってこその『ワイルドバンチ』なんだろうなという気がする。
目的を果たして帰ってくる話だけど、それよりも二人の関係性だけに焦点を当ててる終わり方が良かった。ただ他の作品に比べると銃撃戦のリアリティや迫力はあまり無かった。
ウォーレン・アーツ決まりすぎ。
ストップモーションやゴア描写がなくても、この汚れた男たちが漂わせる死相の濃さがペキンパー作品たらしめている。
ジョエル・マクリーの死体で締めるのがたまらん。
むちゃくちゃ格好良い老人西部劇。ランドルフ・スコットとジョエル・マクリーという2人の老ガンマンの一筋縄ではいくはずもない決着の付け方の話なのだが、そこに勇ましくもまだ青二才な若者(ロン・スター)と牧師の娘(マリエット・ハートレイ)が絡んでくる。
舞台となる雪山は案の定シネスコに映えるし、斜面の銃撃戦も(アンソニー・マンみたいで)面白い。それでもやはり、印象的なのは老ガンマン2人に尽きる。特にラスト、荒くれ者3人に対して2人でゆっくりとまっすぐ進んでいき真正面から撃ち合う銃撃戦はケレン味に満ちてるが(ジョニー・トーにも継承されてる)単なる格好良い構図以上に、こういう風にしか生きられなかった男たちの最後の見せ場って感じがして泣ける。
うまる

うまるの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公のピンチに颯爽と現れるジジイにシビれる。

善悪とは。
美まさ

美まさの感想・評価

3.8
サム・ペキンパー作品の良作。
まぁそりゃワイルドバンチやガルシアの首には勝てないけど。
tjr

tjrの感想・評価

4.0
ジジイ達の友情、男としての矜持に感動。ラストの立ち向かい方…ジジイが若者と行動したり昔語りをする映画は大抵良い気もしてきた。
「こんな結婚式は嫌だ」映画として「メランコリア」「フランシスカ」と本作を今の所挙げたい。
風船、中華料理屋のメニュー、酒場の女達のドレス、ランドルフ・スコットの真っ赤なインナーなど原色の使い方に眼が覚める。
聖書引用おじさんはただただ気の毒だ