室内系(つまり演劇的)ルノワールでした。店主であるショタールを俗物と切り捨てることなく、地に足着いた物語、つまり室内に留まる理由はそこにある。どこまでも常識人を逆撫でしてくる詩人は列車には乗れず街か…
>>続きを読むバランスが大事。
一代で財を成した卸問屋のショタール。彼の娘の恋人は売れない詩人。ショタールは二人の結婚に猛反対。しかし詩人が文学賞を受賞すると態度は一変。ショタールは芸術を称揚するように……な話…
殊に文化・芸術を持ち上げる訳でもなく、それぞれの人がそれぞれの仕事をしっかりと為すべきだと至極当然のメッセージ、にしてもショタール爺さんの変わり身の早さこそ芸術的でもあるが…。書きたい時に書く、必要…
>>続きを読むタバコの煙が綺麗!冒頭カメラがぐーッと動くのアガる(さいごも!)。あと婿が家を出るシーンで家を外からスーッと横移動で行って/戻ってってショット。人物の動きがお話と密接していて素敵。ああいうのスタッフ…
>>続きを読む「ショタール商会」
本作は1932年にジャンルノワールがフランスで監督した作品で、この度DVDボックスの中に収録されていたのを初見したが面白い。ルノワール作品に一貫して流れている、ありのままの人間…
ルノワールの表現とは人生と切り放した絵空事の多幸感ではなく、もっとシニカルでありふれた生活と地続きにある犠牲を伴ったうえで得る自由。ちなみに解説によれば興行も失敗し、ルノワール自伝からも外されている…
>>続きを読む相米慎二みたいなショットがたくさんある。室内なのに!作家ワナビの妄想が叶ったみたいな話に単に陥らず、フィックス長回し幻想で描かれる成功を掴んでからの苦悩がやけにリアリティがあった。
最高の横移動。室…
食品卸売りショタール商会の口煩い社長が、純朴な娘婿に失望するが文学賞受賞をきっかけに・・・
ラスト、社長と娘婿の立場の逆転が愉快
いつもながら、ルノアールの自由賛歌が素晴らしい
なんじゃ、あのセント…
無名の詩人は、無職と呼ばれていたが、名誉ある賞を受賞し、周囲からの評価が蔑みから賞賛へと一変する。
働く必要がなくなり、悠々自適に次回作の構想を練っているかと思いきや・・現実はそう上手くは行かない。…