このレビューはネタバレを含みます
2025/7/12
昭和46年、終戦から26年経過したが、夫(丹波哲郎)を戦争で亡くした妻、左幸子が、夫の死が戦死ではなく、死亡と書き直された通知のために遺族年金ももらえない事で厚生省を何度も訪ねる…
音も含め、演出はだいぶ苦手だったけど、ぐるぐる回っていく展開の面白さと、回るたびに痛感する戦争というものの悲惨さ、さらにはある意味無意味ともいえるような死の描き方、死の矛盾などなど、刺さるところもた…
>>続きを読む南方戦線に従軍し「敵前逃亡」の罪で軍法会議にかけられ死刑にされたという冨樫分隊長(丹波哲朗)の妻(左幸子)は戦没者英霊にも加えられず遺族年金ももらえない事に納得せず毎年終戦記念日に役所へ出向き不服申…
>>続きを読む戦後二十数年がたち、未だに死の状況が不明な夫の詳細を調べるという話。永遠のゼロのパクリ元。単純に羅生門形式の面白みがある。丹波哲郎の演技が素晴らしい。ちゃんと錯綜する話に説得力をもたせる多面性がある…
>>続きを読む怨念に満ち満ちていて、全て凄まじいエネルギーを感じる映像。
戦争に対する確固たる憤怒が迸る。
誰も責任という責任に目を向けず、結局天皇の国家であり続ける。
どうも国体を守るため、若者たちのあるはずの…
高校生のとき付き合っていた人のご両親が教員で国家を歌わないと聞いたとき、うわー思想つよ!等と当時は思いましたが、今の私も歌いたくないかもしれない…。
「壁あつき部屋」を見てからそういえば終戦記念日…
「戦死」が「死亡」に書き換えられ、死亡日は空欄、敵前逃亡罪による死刑との通知。
夫の本当の最期を知るために、関係者を巡る妻の話。
国が勝手に始めた戦争で夫を失い、戦争なんてなかったかのように豊か…