夫はなぜ処刑されねばならなかったのか…?終戦から四半世紀が過ぎた今なお真相を追う妻。
関係者への接見を通じて部隊の内情が見えてくる構成に胸がざわつく。強烈な反権力映画。
終戦記念日に合わせ毎年…
深作監督らしからぬエンタメなし、サスペンス風の重い戦争映画ですね。
昔の人は美化されがちですが、いつの時代も人の醜さは変わらない。下っ端ばかりが責任や後悔、苦渋を負わされ、A級戦犯やお偉いさん方は…
きちんと天皇に戦争責任を問うていて、正直この頃より全然後退していると感じる。国が始めたことの責任を私たちが取らされるという妻の述懐は庶民にとってのあの戦争の全てで、国のためになど死ねないと若い兵士や…
>>続きを読む結城昌治の原作を深作欣二が映画化。夫の敵前逃亡の疑惑を、戦友を訪ね廻り、真相を探り出す妻。そして、飢餓、友軍相殺、人肉食、捕虜惨殺、上官殺害などが明らかになる。深作は「トラ、トラ、トラ」の監督料を投…
>>続きを読む昭和天皇,昭和46年.厚生省,旦那死亡確認妻,死亡届不明瞭,戦死線引き死亡書き換え,課長変わり,昭和21年,死刑話,昭和17年,旦那出発前抱き合い,便所泣き,昭和20年8月15日,昭和27年4月遺族…
>>続きを読む未亡人サキエが真実を求めて戦友たちを訪ね歩くたびに、語られる話は食い違い、彼女の希望は砕かれる。
ニューギニアの地で起きた戦争の陰惨な実態。飢餓、党派間の殺し合い、人肉食。それらを語る戦友たちの視線…
深作欣二監督が監督権を買ってまで撮影した『羅生門』スタイルの戦争映画。
深作の思想が強く現れている作品で、戦争への怒りや上層部への憎しみ、新秩序への不信感などの描写は後年の深作作品にも見られる特徴だ…