ピアノが奏でる音。
その一音がなるには、響くにはいくつもの工程経て、音が鳴る。
そんな繊細な世界を作るあげる、ピアノ調律師の世界にスポットが当てられた作品🎹
普段ピアノを弾かないので知らなかったが…
このレビューはネタバレを含みます
明るく静かに澄んで、懐かしい文体。
少しは甘えているようでありながら、厳しく、深いものを讃えているような文体。
夢のように美しいが、現実のように確かな文体。
原民喜が憧れるもの。
「砂漠の花」より
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ピアノの調律師という聞きなれない職業にスポットを当てた作品。
ピアノの繊細さを知ることができ、そして
主人公のひたむきな葛藤に共感でき、一生懸命に取り組むことの大切さに改めて気がつかされた。
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このレビューはネタバレを含みます
羊(フェルト)でできたハンマーで鋼を叩くと広がる森の景色。ピアノ。
温度と湿度によって変化するためこまめな手入れ(調律)が必要となる。
整調、整音、調律
440Hzのおんさと共鳴する基準音49…
「いっぱい弾かれているピアノ見ると、嬉しいです」私が中学生のとき、調律師さんが困ったようで嬉しそうな顔をしていたのを思い出した。またピアノ、弾きたいなあ。ドビュッシー、弾きたいなあ。
板鳥さん(三…
音に対する畏敬の念。観る事だけに集中させてくれる映像。ひとつひとつ貴重な台詞。不器用だけど思いやりのある優しい人達。トラウマだと思い込んでたピアノに対する恐怖心と切なさは裏返すと実は好きでたまらなか…
>>続きを読む職業 調律師
静かな作品。
穏やかで静か、でも時に緊張感がある。
森をさまようような不思議な感覚。
長めの作品の割には、長さを感じなかった。
いくつかのエピソードを通して、成長していく主人公。
途…
(C)2018「羊と鋼の森」製作委員会