ピアノマニアの作品情報・感想・評価

「ピアノマニア」に投稿された感想・評価

[あらすじ]
フランスを代表する名ピアニスト・ピエール=ロラン・エマールがウィーンでJ.S.バッハの『フーガの技法』を録音するにあたり,、スタインウェイ社の調律師シュテファン・クニュップファーが究極の音を求めて、ピアニストが求める音をつくっていく。

[感想]
西洋音楽に興味がないとまず最後まで観るのはしんどく、興味があっても途中睡魔に襲われる危険性があるくらい、まさにマニア向けのドキュメンタリー作品である。

ピアニストやオーケストラに密着した作品は多いが、本作は調律師というまさに裏方中の裏方の仕事に密着しており、ピアノについてへぇ~と思わせるトリビア的な話が満載である。ピアノの運び方一つにしても思わず膝を打たずにはいられない。

バロックの作品には元がチェンバロやオルガンの楽曲が多く、そうした曲をピアノで演奏するにあたり、調律によって音の質感を変えていたということに驚いた。映画館の音響でも、調律によって音が変わっていくのがよくわかる。CDを聴く時にはそのあたりも注意して聴いてみたい。
いち麦

いち麦の感想・評価

3.0
スタインウェイの生まれ方、飼い馴らし方。調律師のシュテファン・クニュップファーはもの凄いタフガイ。こっちまで、ディテールに拘る仕事の意欲を掻き立てられた。
ピアノ調律師(Steinway)シュテファン=クニュップファーさんのドキュメンタリー。

これドキュメンタリー?っていうくらい主人公がキャラ立ってる(笑)。
明るくてチャーミング。喜楽豊かによく喋るッ☆。
一流奏者たちに愛され、信頼されるのも納得(^^)。

繊細で神経質なピアニストたちに、技術と人柄で"安心"を提供できるお人よし。
「技術一筋の寡黙な職人」というだけじゃ務まらないお仕事なのかなって思いました。
リアルで良かった(^^)。
妥協の無さと探究心がすごい。
こんなにごちゃごちゃ触ってたらピアノがどうにかなりそうだけど そこはプロなので戻せるのかな。
どんな演奏家でも弾ける状態にしておく必要のあるうちの職場では絶対に無い光景。

音の違いを聞分けられる耳を私が持っていないのが残念。
花椒

花椒の感想・評価

3.8
最近、「海の上のピアニスト」や「おかあさんの被爆ピアノ」を見たからなのか、たまたまレンタルのドキュメンタリーコーナーで見つけた作品。

ピアノ調律師と言ってもプロの演奏用のピアノとなると勝手が違うらしく、レコーディングかコンサートか、コンサート会場に最適か、ピアニストの望む音に仕上げるのが仕事であり、単に音程を合わせるのとは次元が違うようだ。

おそらくプロの演奏するピアノに携わる調律の仕事はそれも調律師がやるものなの?というものが含まれているのだろうな。

そこら辺の解説はほしかったな😅
mito

mitoの感想・評価

4.0
ピアノの調律師を追ったドキュメンタリー。

自分のような音楽のど素人でもめちゃくちゃ面白かった。

世界の名立たるピアニストのこだわりに応えるため、寝る間も惜しんで、試行錯誤を加え、理想の音に近づけていく作業。
ここまで二人三脚の作業とは知らなんだ。

しかも職人気質の硬派な映画かと思いきや、笑えるところも多い。

調律が完了して、二階へ上がったら、ピアニストから「この音はおかしい」と呼び出しを喰らって休む暇なく下の階に戻ったり。
業務効率化のためにツールを発明しちゃったり。
STARLET

STARLETの感想・評価

4.7
ピアノの調律師が主役のドキュメンタリー作品で、音楽が好きな方は必ず楽しめる作品となっております。
出演するピアニスト達の音へのこだわりと、それを全力でサポートしようとする調律師の関係は、観ていて微笑ましい。

古楽器に関しての適切な解釈を聴くことも出来て、この作品をきっかけに古楽の世界に興味を持たれる方が増えると嬉しいです。
個人的に古楽が大好きなので「コンサート・グランドピアノは魅力的です。4000人収容のホールで弾ける楽器は他にはありません。でも音の大きさは音色の乏しさと直結します」という古楽好きには基本のセリフに「そうそう、ある意味等価交換・・・」とつぶやいてしまいました。
古楽器の音色を一度聞いてしまうと、音楽に関する出費は激増することとなりますが「んあっ?古楽?なにそれ?」と思われたそこのあなた!そう、そこのあなたです。素敵な(一度入ると抜けられない)異界への入り口から「こっち・・・こっちよ・・・」と手招きしてお待ち申し上げております。

この作品のおかげで、音色は(音楽は)様々な人との共同作業で創り出すものであり、共有することでさらに価値を増して素晴らしいものとなるということに、改めて思いを巡らせることが出来ました。

話が飛びますが、古楽奏者のグスタフ・レオンハルトは、コンサートの休憩時間中に、ご自分でチェンバロの調律をなさっていました。
最終的にはそこまで行きつくようです。素敵💗(*´▽`*)

マニア以外も気負わず観れる近年のピアノドキュメンタリーとしては、俳優のイーサン・ホーク監督作『シーモアさんと、大人のための人生入門』も面白くておすすめです(販売用のDVDには、一夜限りの復活コンサートの様子が特典で収録されていて素晴らしい。自分はそこを目当てに購入しました。シューマンのとある曲の演奏は一聴の価値あり)。

話がまとまりませんが、Steinway & Sonsのピアノの音色はやはり素晴らしかったですし、個人的にはC. Bechstein Pianofortefabrik(ドビュッシーは「ピアノ音楽はベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」とまで評したそうです)と双璧です。
ピアノの音色は製作者や材質の影響も大きく、個体差がとても激しいですが、自分の体と溶け合う音を好みの演奏で聴いたときの一体感と悦楽はもはや・・・(以下略)。

マニアなら、この作品と具無しのお味噌汁のみで、ご飯をお茶碗3杯はいけます!。
おすすめです(もう自分でも何を言いたいのかがわかりません)。


追伸
この作品の影響で今後暫くは、ピエール=ロラン・エマール のドビュッシーとバッハを、調律師の存在を感じながら聴くことに決めました。
肥えそう・・・( ̄▽ ̄)♪
qwerty6

qwerty6の感想・評価

3.4
《Pianomania》

music by
Mathias Pechet

Bach
《The Art of Fugue in D minor BWV1080》

Schubert
《Impromptu in F minor, D.935-1》

Beethoven
《Piano Concert No.3, Op.37》

Mozart
《Piano Concerto No.13, K.415》

Liszt
《Hungarian Rhapsodies No.6》

Schumann
《Fantasie C-Dur, Op.17》

Brahms
《Sommerabend, Op.85》

Elliot Carter
《Caténaires》
and so on…

75/1
"夢みていた音"があり、それを実現できる。私のような音痴には別次元の話ですがピアノは美しかったです。
harune

haruneの感想・評価

3.5
ドイツ語大好きな助手さんにおすすめされて観た

演奏会を作るために、影でこんな努力があるんだね
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