売春防止法が国会で審議されている最中、吉原の売春宿を舞台にした女性たちの群像劇。溝口健二監督の遺作。
女性を描き続けた溝口監督だけに、様々なタイプの女性像をしっかり捉えている。
⚫︎客から金をせ…
舞台は売春防止法施工前夜の東京吉原「赤線地帯」。不幸のどん底で発症する者、その生活から抜け出し成功する者、新たに足を踏み入れる者、そして何も変わらない者。いずれも何かしらの因縁を持って同地で働く女た…
>>続きを読む吉原下克上
抜ける人も抜けれない人もいる。
結局、人間力が試されるよ、どの業界でも。
吉原から成り上がることも出来る。
これはすなわち、どんな境遇でと抜け出せる人がいるという事実。本人の努力と性…
赤線地帯で働く女性一人一人にフォーカスを当てており、いわばアングラな世界で働かなくてはならない、このならない理由が凝縮されている作品であった。数人いる女性の中で、無数の輝きをもつのは若尾文子であるの…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
売春防止法制定前後の赤線地帯で繰り広げられる、娼婦たちの群像劇。
複数のステークホルダーが入り乱れることで、搾取でありながら労働であり、ある一面においてはセーフティネットであり、高給取りでありながら…
©KADOKAWA1956