オー・ルーシー!の作品情報・感想・評価 - 5ページ目

「オー・ルーシー!」に投稿された感想・評価

ジロ

ジロの感想・評価

3.8
痛々しいルーシー。
でも笑うに笑えないし、「引くわ〜」って感じにもならないのは、一歩間違えればこうなる可能性があるからだ。

久しぶりの人肌で、あっさりと恋をしてしまう気持ち。
恋をした人間のすさまじい行動力。
たった一回のセックスで、取り返しのつかない行動をしてしまったり。

全部が紙一重で身に覚えがあるような錯覚にとらわれて、観ていて辛かった…

でも、全てを捨てて飛び込む姿はとても輝いていたし、羨ましかった。

テアトル新宿にて。
横のおばさまたちが缶ビールとお惣菜で宴会状態でビビった。
笑ってたけど笑えなくなる終盤、トムがいて良かった。「孤狼の血」のガミさんからトムまで、役所広司すごい。寺島しのぶの猛進振り、南果歩の嫌味っぷり。色んな事が起こってびっくりした。
mink

minkの感想・評価

-
煮詰めた寂しさの行き着く先は、悲しき性欲なのか、狂気なのか、ハグの暖かさなのか。
寺島しのぶの熱演に拍手。
エンドロールで流れる優しい歌声とラストシーンがすごくよくて、不思議と暖かな気持ちで劇場を後にした。
レク

レクの感想・評価

4.0
退屈で憂鬱な日常。アメリカ人講師との出会いをきっかけに彼女の日常が一変する。
何かに囚われていたり、ストレスを感じる環境で暮らしていると、羽を伸ばしたいだとか、新しいことに挑みたくなる。
この作品はそんな誰もが抱える願望に訴えかけ、人生が持つ潜在的な可能性に気付かされ、その一歩を踏み出すきっかけになるのではないだろうか。

社会の中に埋もれてしまいそうになる。
そんな先の見えない状況でも、心に温もりを与えてくれる存在があるだけで人は生きていけるのだろう。
日本人にはあまり馴染みのない挨拶"ハグ"という行為が表すのは誰かの温もりを感じていたいという心の投影。
その誰かが、たとえ思い描く理想の人でなくとも、思いもよらない相手だったとしても。

節子とルーシーという一人の女性が持つ二面性の描き方、窒息してしまいそうな閉塞的な人生と勢いのまま行動する開放的な心情の対比、それに伴う寺島しのぶの細かな所作や演技が素晴らしい。
新たな名前を手に入れ、新たな人生を歩もうとする女性の新たな心情の変化。
嫉妬や欲求、深すぎる一途さ。
節子(ルーシー)の姿を通じて、観客である我々が人の胸に秘める欲望に気付かされ、心を揺さぶられ、共感させられるのだ。
寺島しのぶは、全てをさらけ出し女の業を無様に演じてくれる。
素晴らしい。

予告を観た当初はロードムービー色が強いのかと思ったが、思いのほか中途半端、セックスマシーンも中途半端で物足りなさもあり。
imnr

imnrの感想・評価

4.3
南果歩の意地の悪さを煮詰めて佃煮にした様な表情といい、寺島しのぶのとことん惨めな醜態の数々といい、妖怪大戦争かコレは。
この絵面、誰得だよ。
含み笑いに苦笑い。
ロードムービー的な展開があったかと思えば目も当てられない様な現実が控えていたりと、とても面白かった。
ラストのトムがシンプルだけど強烈な不意打ちを食らわせてくれ、無事号泣笑
ハァイ、ワッツアップ! 脱力笑いの後、恐怖に震え、さらに心が苦しくなる。adhdを思わせる身勝手てさえない中年女が英会話スクールの米国人講師とのハグから人生が動き出す。変われるかもしれないと訪れたLA。そこで取る行動と結果に心が痛くなる。ラストのほんの少しの救いがいい
anamdada

anamdadaの感想・評価

4.0
コメディ寄りと感じる人とヒューマンドラマ寄りと感じる人といると、聞いていて見た作品。

個人的には、完全にユーモア溢れるコメディで、キャスト全員良かった。
映画館で見た最近の邦画で、かなり面白く、見た後に色んな人と話したくなりました。
隣の芝生は青く見えるけど実際はどこもそんなに変わらない。結局は自分の足で歩いてかなきゃ何も変わらないし、人に寄っかかって自分が新しい自分になれるなんてムリだ〜って事がよくわかる映画。それを分かった上で別の誰かになる瞬間の幸せを知ってる役所さんは一番すごかった…前半の南果歩の嫌なお姉ちゃんとか、あなたもタバコ辞めて甘いものにしなよ〜って上司に嫌味言われてハイ〜って言いながらお菓子でパンパンのロッカーに新しいお菓子を投げつける寺島しのぶ よかったな。
宣伝文句からコメディタッチでハートフルなお話かな?と思ってたら、まさかのクレイジーなホラー映画で大変身につまされました……………。

願わくば現実世界に生きているであろうたくさんのルーシーが幸せになりますように…………