最後の手助け
遠回りも悪くないと教えてくれる一作。
終始無音で、ささやかな会話と日常の景色が繰り返される。
表情の変化が乏しい主人公。ただ、意思は固い。
彼は、翌朝6時に自分の様子を確認してくれる…
死に場所を求めて彷徨う男と、彼を乗せた人々との断片的な対話。キアロスタミは極限まで削ぎ落とした構成の中で、生と死のあいだにある“沈黙”そのものを描き出す。
〈死にたい〉という言葉が、〈生きる〉ことへ…
昔話にでもありそうなごくシンプルなプロットで、画面変化もほとんどないけれど、却ってそれが視聴者に感情を醸成するゆとりを与えてくれて、味わい深い作品になっていると感じた。映像に感情を乗せたり、映像で感…
>>続きを読む「私は死を置き忘れて」
といったようなちょっとしたセリフが良い。
ここでいう美しい自然を作り人間を慈しんでくださる神とはアッラーのことだけど少しずつやはりキリスト教世界とは違って面白い、もとは同じな…
(C)1997 Abbas Kiarostami