「自殺が大罪なのは僕も承知している。だが、不幸であることも、同じぐらい大きな罪だ」
車の中、運転席と助手席の距離での横向きの語らいというのは、時に劇的な演出効果をもたらす。
これは映画に教えても…
行っても友達、行かなくても友達。桑の実おじさんの話が全部沁みた。人生の極論を語っていたように思う。きっと主人公が本気で死にたいわけじゃないと、死ななくていい理由を探しているだけだと勘づいていたんだろ…
>>続きを読むアッバス・キアロスタミ監督作品
人生に絶望した男が自殺の協力者を探し、生きる意味を知るまでを描く
自らの命を絶つという目的と覚悟を決めた主人公
砂山や砂利道の景色、車を運転する風景
限られたカメ…
アッバス・キアロスタミマラソン#5
砂ばかりの景色だからわずかな緑がすごく映える。
案外1人でいたい時には周りに誰かいて欲しいのかも。
主人公の乗っている白のローバーがカッコよかった。多分さら…
砂利道の荒野をひたすら走るバディ。彼の心もまた、荒んでいる。
悩みのない人間はきっといない。
それでも人生は汽車のように前に進んでいく。時には立ち止まったり、打ちのめされることもあるだろう。
それで…
奇妙な頼み事を聞いてくれる人を探す男。理由や心情は出てこない。でも絶望してるはずなのに、何かと巡り合うのを期待しているかのような雰囲気が良かった。とてもフラットな感じがいい。ただこの終わり方をする映…
>>続きを読む「友だちのうちはどこ?」暁月の頃、馬に乗った男が問うた
空は静止し
旅人は口に咥えた光の枝を砂の暗闇に委ね
そして白楊の木を指さして言った
「あの木の手前
神の眠りよりも翠色をした小路がある
そこ…
この監督(というよりイランの風景を覗く体験が)2作目。
圧巻の映像。
車の中の会話を車を走らせた壮大な景色に乗せて進めていくことが本当に上手だなと、2作ともそこに感動。
私の顔が映ってないわ!とか…
(C)1997 Abbas Kiarostami