顔たち、ところどころの作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「顔たち、ところどころ」に投稿された感想・評価

Gaku

Gakuの感想・評価

3.4
とにかくオシャレだし、フランスさがイヤってほどでてるフランスのドキュメンタリー。
初めて観たときは、大学のゼミで先生が作品を映画館から借りてきて観た。自分たちのゼミの活動とかなり似ていて参考になるが、フランス映画を見ていると眠くなってしまう自分にはちょっと辛かった。
ただ、二人のアーティストのセンスが圧倒的であるため、とにかくかっこいい映画。工場の写真達が印象的。

このレビューはネタバレを含みます

映画“ヌーヴェルバーグの祖母”監督と新進アーティスト、年の差54歳の二人が織りなすロードムービー。

ドキュメンタリーでありながら、セリフの様な会話、きちんとカットを割った演出。でも、そこは気にせず、作品世界に飛び込んでいけるマジックがある。

JRの特大フォトアートは、時が経てば失われてしまう類の作品だ。早いものなら一晩で自然の力によって消え失せる。
100年後、1000年後の世界が彼のこと、彼の作品を憶えているかは判らない。しかし旅の先々で彼の作品は、即効的に人々を笑顔にし、時に寄り添い、心を癒し、誇りを与える。更にはその場所さえも浄化している様にさえ感じる。ルーブルに鎮座ましましている人類史上のマスターピースたちに、これは出来ないだろうと思わせてくれる。ラファエロもダヴィンチも最早、ホイールチェアに乗ってスイスイっと、流し見していい…かな?と二人に同調したくなる。芸術も時代と共に、その姿と役割は変容を続けてよい。

…心に残ったこと。
全くタイプの違う二件の山羊飼養業者。しかし彼らは決してお互いを否定したり非難したりしない。主人公たちもどっちが良い悪いは語らない。人の数だけ理念も正義も違う。ただ、“私とあなたは違うのね”という事だけ。
そして、登場する人々が皆、自ら、或いは近しい者がモチーフとなる作品について、それぞれ自分の考えや意見を持ち、堂々と語る。
映画の其処此処に成熟した社会を感じ、羨ましく思った。

一服の清涼剤の様な、爽やかな感覚を得られる作品である。
dita

ditaの感想・評価

4.0
@シアターセブン   

ヴァルダ作品を未見なので迷ったけど観てよかった。少し泣いた。いちばんグッときたのは曽祖母?の写真を家の壁に貼るご家族。自分がこれから血を次の世代に残すことはおそらくないので、ああいうのを見ると羨ましさと同時に自分の親不孝さに悲しくなってしまう。

芸術家にとことん疎いのでJRのことも初めて知った。ナイーブで、孤独で、でも人が好きなんだろうなと思った。わたしは自分の顔が大嫌いで写真に撮られることを避け続けているので、あんなに大きく自分の顔がプリントされたらと思うと恐怖でしかないけど、被写体の人はみんな素敵な表情で羨ましかった。いつかわたしもあんなに素敵な一瞬を写真におさめることが出来たら、それを家の壁、否、遺影に…いやなんでもない。

記録も記憶もいつか消えてなくなってしまうけれど、自身と被写体、そして名も無き人たちの生きた証を次世代へ遺すことにはこんなにも意味がある。誰の人生も立派な芸術作品だ。
ドキュメンタリーを感じさせない、最高のロードムービー。ゴダールはやはり最高。人と会って想像力を膨らませる人と孤独を追求し想像力を膨らませる人と
毬藻

毬藻の感想・評価

4.0
ドキュメンタリーなんだけどドラマのような、デコボコな彼らの旅はすごく面白くて羨ましかった。
すごく満ち足りたいい時間だった。
みすず

みすずの感想・評価

4.0
いくつになってもキラキラした目で世界を見たほうが素敵に決まってる

当たり前のことだけど、世界にはわたしの知らない場所でわたしが出会うことのない人たちが、わたしが知り得ない生活をしている

そのことは、すこし悲しくもあり、
すごく不思議で楽しいことでもある

完全にドキュメンタリーであり、
何も台本がない、というけど
あの終わりは最悪映画のストーリーとしてある意味完璧過ぎるのでは?と思った

平日の夕方、一人で観るに最高の映画でした。
uyuyu

uyuyuの感想・評価

3.2
アニエスヴァルダ の最後の姿を見れてよかった。R. I.P.
ルーブル美術館を子供のように駆ける2人を見て、羨ましくもあり、一生敵わないんじゃないかとさえ思った。
どんな些細な人生にも愛ある眼差しで物語を見出し作品を作っていく姿勢が、ドキュメンタリーでありながら、フィクションのような感動や面白さを生んでいるのかもしれない。こんな作品は初めて。
そして最後まであの男は裏切らない…
KTZM

KTZMの感想・評価

3.9
よかった ドキュメントでもフィクションでもない、作り手がそこにいる、不思議な感覚
途中寝ちゃったけど 終わり含めて「人生」らしい映画
JJ

JJの感想・評価

4.7
JRといえば、ワタリウムでの展覧会で自分も巨大ポートレートのポスター作ったし、彼のアート作品が素晴らしいのはわかってたけど、アニエス・ヴァルダの感性と彼のマリアージュがこんなにも素晴らしいとは!最高すぎた。。どの顔もエピソードも相変わらずめっちゃいいし、二人が旅するロードムービースタイルもよかった。フランスの田舎のなかなか見れない風景を堪能できる。
奇しくもアニエスの遺作になってしまったけれど、この映画が最期の作品ていうのも沁みるねー。。二人が並んでちょこんと座ってるショットはどれも本当に素敵。ルーヴルでの"はなればなれに"ごっこもなんておちゃめなシーンなのかしら!チャーミングなおばあちゃま。。

アニエス・ヴァルダよ、永遠に