傑作。芸道の伝播すること、舞というその動きの伝染が心理的空間的な隔たりを無効化していく。花柳章太郎が遠くから響く鼓の音を聞きつけ、かつての師と山田五十鈴に再会を果たし、冒頭における物語不在の純粋に運…
>>続きを読む舞いを伝授する夜半、月光が松林で影をなす場面は確かに素晴らしい。また、本作では音が物語を牽引する。謡い、三味線、按摩の笛、そして夜の街に響き渡る鼓。成瀬巳喜男は戦時下に本作や『芝居道』などの芸道物を…
>>続きを読む若気の過ちから始まる因果と、芸の人生をドラマチックに描いた作品。
原作は未読だが、能に造詣のあったことで有名な泉鏡花らしさなのかもしれない。
お袖を通じて喜多八と源三郎が繋がるクライマックスは見事…
若さ故の傲慢さから、盲目の謡師匠宗山を自殺に追い込み親から勘当される喜多八。商売敵だった次郎蔵との関係や、宗山の娘お袖を助けるために教えた舞。お袖に稽古をつける際の背後の日の差し込みが美しい。山田五…
>>続きを読む優しい…成瀬なのに。厳しくない。
皆に対してストーリーが優しい。
成瀬なのに。
ってのが素直な感想w
ご都合主義的な事は感じるが、非常に分かりやすい内容。
あと、人が死んでんねんで!とも思ったがそ…
美しい。これぞ芸能。
最初の10分で観るのをやめようかと思いましたが…。
この伝統は守っていかなければなりませんな…ワタシも歳をとりましたf(^_^;
台詞が聞き取りづらいのと言い回しが古いので所々…