まず、教誨師というものの存在を知らなかった。なぜ、死にゆく者に対して、悔いを改めさせる必要があるのかを理解できていなかった。これは、悔い改める事により、次の生まれ変わった人生を正しく導くというカルマ…
>>続きを読む意味はないけど生きる
劇中のほとんどのシーンが死刑囚との面会室。この中で繰り広げられる教誨師と受刑者の会話だけで物語が進んで行く。
受刑者たちは一見普通に、その辺にいそうな人達だ。しかし時折見せ…
今年2月に亡くなられた大杉漣さん最後の主演作にして、唯一のプロデュース作品。
死刑囚と対話する教誨師を描いた作品。
なんとなくこういう人がいるのは知ってましたが、どんな感じなのか詳しくは知りません…
大杉漣さんの最後の主演作、教誨師という役割。ドラマチックな内容を期待していたが、ほぼ死刑囚と対峙し、狭い部屋の中で淡々と静かに会話が進む。時に寄り添い、反目し、感情を抑え死刑囚に向き合う。しかし、経…
>>続きを読む本来重い話でほぼすべてのシーンが教誨部屋だけの死刑囚との密室会話劇なのだが、まったくダレることなくやたらと面白い。 この期に及んで上から目線で日本がどうのこうの言う男、ずっと誰かの悪口を言い続ける女…
>>続きを読む大杉漣さんの遺作。冬を越え、春を迎えつつもなんともモヤモヤした余韻を残す作品。
人は常に矛盾や非合理さを抱えていて、それを無視してクールに振る舞い続けることはできない。会話は往々にして成り立たず、…
作品が作られたタイミングが作品に色んな意味を生んだ作品だと思う。もしかしたら見逃されていく作品になっていたかもしれない。ヒリヒリさせられ続ける会話劇。
観終わると、冒頭のテロップがズシッとくる映画…
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