ピータールー マンチェスターの悲劇の作品情報・感想・評価

「ピータールー マンチェスターの悲劇」に投稿された感想・評価

健一

健一の感想・評価

2.5
予告編の時点で "これはややこしそうだなぁ"と感じたので ピータールーの虐殺、マンチェスターの悲劇 等 wikiで読んでから鑑賞。

だが、wiki読んでる時点で挫折した。でもまぁ 大体の時代背景はつかめたような。

20数年前、「秘密と嘘」を劇場で鑑賞し衝撃を受けてから本作まで ずっと追いかけてきた マイク・リー監督待望の新作。

だが、今までの中で一番 マイク・リーらしくない作品だった。

本作を鑑賞し、改めて思ったが この監督は現代劇を撮らせると傑作が生まれるのだが、時代劇を撮らせると俄然つまらなくなる。

そう!この人(監督)は現代のイギリス🇬🇧の片隅に住む訳あり小市民を描かせるといい作品が生まれる。
「秘密と嘘」「人生は、時々晴れ。」「ハッピー ゴー ラッキー」等。

しかし時代劇になると なんだろう? 演者達は凄いのだが、作品自体は大したことない。
「ヴェラ ドレイク」「ターナー」等。

本作もとにかく パンチ がない!
200年も前の出来事だから 描き方はまぁ こんな感じになると覚悟してたが、演説多いし、ラストのシーンも・・・ なんか希望がない!

200年前に悲劇にあった人々から現代に生きる私達にもっと熱いメッセージを送ってほしかった。

あととにかく演説シーンが多過ぎる。ひとつ、ふたつならともかくあんなに聞かされると ちょっとウザイ。

やっぱり演説は「インデペンデンス・デイ」のビル・プルマン大統領にはかなわないね!
あの演説が映画史上ナンバーワンだ!

金曜朝一 11:00〜
TOHOシネマズシャンテ3
💺190 40人弱の客入り

携帯スリッパに履き替えてるスーツ姿の男性がいた。
飛行機じゃないんだから。
でもいいね! それ。
ピータールーの虐殺。
歴史好きにはいいかもしれない。
演説などが主だが、同じ事の繰り返しな感じがして、2時間35分。
中だるみ感はあったかな。
長い時間を使って表現されているが、結局終わりの先が気になる。
微妙な作品。好みが分かれるかな。
200年前の英国で、選挙権を求める平和な市民集会を、英国騎兵隊と義勇兵が襲撃した「ピータールーの虐殺」の顛末を描く。
明確な主人公を置かない群像劇。
映画はほぼ2時間をかけて、事件に至る人々の動きや社会情勢をじっくり描いてゆく。
ナポレオン戦争には勝ったものの、景気は最悪。
賃金は下がり続け、庶民は食うや食わずの生活で、帰還兵たちにも仕事はない。
ところが議会は、戦争の指揮官に巨額の報奨金を送る乱脈っぷり。
こんなデタラメは許せないと、庶民の間で改革の機運が高まってる。
一方、支配階層や資本家は、自らの利権を守るために、庶民の運動が膨れ上がる前に潰そうと、虎視眈々と狙っている。
マイク・リーは、相当ソビエトの革命時代の映画を意識してるんじゃないかな。
ピータールーの描写は、言わば英国版のオデッサ階段。
集会が二方向から挟撃され、人々が逃げ場を失うことや、乳母車こそ出てこないものの、かわりに帰還兵の青年に託された象徴性もよく似ている。
一枚岩でないのは庶民も支配層も同じだが、労働階級の人々が生き生きと人間的に描かれるのに対して、支配階層の描写は徹底的に醜い。
希望を胸に集会へ向かう庶民と、弾圧する気満々な支配階層の人々のクロスカッティングは、お手本の様な比較のモンタージュ。
しかし200年も前の話が、いまだに説得力を持ってしまうことが本当の悲劇。
今ならどうしても香港のデモが頭に浮かぶ。
香港の選挙制度が、民意を十分反映できないのも本作に通じる。
正直、主人公がいないこともあり、視点がコロコロ変わる序盤中盤は少し長く感じる。
もう少し刈り込めたと思うが、想いの詰まった見応えのある大作だ。
Bigs

Bigsの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

うーん、民主主義の大事さを痛感させられる映画。不幸なことに、日本ではタイムリーで、その行く末が恐ろしくも感じる。

民主主義の重要性を痛感する。庶民の代表に政治を行わせる。参政権で庶民の声を政治に反映させる。今我々が当たり前のように享受している権利は先人達のこのような悲劇の上に成り立っているのだと。我々が怠けてその犠牲を無駄にすることは許されないし、何より自分たちのためにもこの権利を保持していかないといけないと思った。

愚かな権力者(国王)、権力者たちに優遇される地主や雇用主、本来公正であるべき機関が権力者におもねる(判事たち)、そして直接的に暴力を振るう組織(軍隊)。これらが結託して悲劇が起きる。この構造は、それぞれ置き換えると今の日本を見ているかのよう。マスメディアが反体制的に機能していることが、この映画の中で唯一の救いであり、これがあったから今日に繋がるのだけど、今の日本はメディアも機能していないように見えることもあり、更に恐ろしい状況ともいえる。

体制側が暴力を振るい出したときの恐ろしさがラストに集約される。圧倒的で止めることのできない暴力の恐ろしさ。女性、老人関係なく刃と拳を向け、赤子も踏みつけにされる。ここの見せ方も怖くて、初めは剣で切っているようだけど聞こえるのが音だけで、遠くから見ている群衆のよう。その様子が徐々に明らかになり、途中から明らかにギアが入って容赦なく躊躇なく刃を向ける残酷さ、軍隊の圧倒的な武力(馬に乗ってて位置が高い、統率され前進を止めない)を肌で感じる、まるでこの場に居合わせるかのように。

この中で語られる圧政が他人事ではない。無理な税制、権力者の搾取、不当逮捕、民衆の主張が公権力で弾圧される、戦争に駆り出される庶民たち。まさに今の日本、そして世界の惨状とリンクする。
日本はいまのところ戦争は放棄してるがそれさえも今後揺らぎかねない。(日本も体制側に従わなければ不当逮捕逮捕される、暴力を振るわれるという日がいつか来そうで恐ろしい。)

ファーストカットは戦場で只々うろたえる一兵士(軍楽隊?)。
序盤は日中明るい屋外で戦争から帰る兵士と、暗い屋内で腐敗した政治を行う体制側が交互に描かれる。明るさや情景等で、まずこの映画が「腐敗した体制側」と「その犠牲となる庶民たち」の話だということが端的にわかり上手いなと思った。

体制側がこれでもかという嫌さで描かれ、この上なく不快。
無茶苦茶な裁判3連発の嫌さ。コート盗んだだけで絞首刑って。。。
この判事4人衆が恐ろしく不愉快。特に横暴なやつと小物感が強いやつが印象的。
最後の惨状を見て笑ってたりとか。
「法で以って厳罰に処すのが効果的」とか。

王太子もこれ以上ないくらい、醜く愚かに描かれていたなあ。ラストがほんと嫌だった。妃の「平穏」ってセリフも。

途中用事があると言っていた将軍は競馬に行ってたのか。軍隊の馬→競馬の馬っていうシーンの繋ぎは意地悪だったなあ。本作中、数少ないユーモラス(非常にブラックだけど)な展開だった。

作り手側は、徹底して武力による革命に対しNOを示しているのが印象的。
"リバティ オア デス"の人たちだったり、最後舞台を降ろされる人だったり。

陰影が濃く付いた絵面が多く、時折絵画のような美しい構図もあり(人物たちの配置、遠景ショット)、良かった。

ただ個人的な好みとして、普段映画に「ド派手なもの」、「ケレン味」、「悪趣味さ」、「目新しいもの」を求める人間としては、真反対の映画だったので少し物足りない気も。
papaeuph

papaeuphの感想・評価

3.5
吹奏楽の世界では、コンクール自由曲としてお馴染みのピータールー序曲。
その背景や曲の表している内容等知らずに聴いていたので、どのような事件だったのか知ろうとして、この映画を観ました。
当時は、庶民に選挙権もなく議会に代表を送ることもできない状況を変えるための集会。
家族連れで来ていたところに軍隊が突っ込む。
このようなことがあって、今の民主主義になったと言うきっかけの事件だったんですね。
Zhenji

Zhenjiの感想・評価

2.7
マイク・リーの新作と思って楽しみにしていたが、うーん、、、

今回の政府対市民みたいな大きなスケールではなく、市井の人々の物語を撮る方が彼には合ってる。

ただ、人物や風景がまるで一枚の絵のような美しい構図が何度も見られ、それは一見の価値あり。
けろえ

けろえの感想・評価

2.9
前半が延々と長い。うだうだと人々が論議してるのを延々と見せられる。
そして人々が逃げ惑うだけのクライマックスは盛り上がりに欠け、おまけにラスト、非常に後味が悪い。
結局何を一番描きたかったのかがよくわからず、一本筋が通ってなかったような気がする。主人公がいないっていうことですが、そういうことでいいのか?
余計なシーンも多かったような。あと30分は短くできるお話じゃないかな。
それにしてもレディースデーでのBBAのマナーの悪さには閉口するばかり…。
花梛

花梛の感想・評価

3.5
映画として面白かったかというと微妙なんだけど、ピータールーの虐殺をじっくり淡々と描いていて見る価値はあると思う。
例え成功しなくても人は権利を訴える事をやめてはいけないのだという教訓があった。日本は投票に行かずデモもストも滅多に起きず、という現状と比較して辛くなってしまったけれど。
この事件、公式には死亡者3名という事だけど、名乗り出なかった、出られなかった人も多かったのではないか、という事らしく実際相当数が斬りつけられたりしたのだろうなと思う。
人間の価値とは何なんだろうね
Tak

Takの感想・評価

1.5
イギリスでは誰もが知る歴史的な出来事かもしれませんが、あまりにも説明が少なく不親切な作り。
集会への参加者の数、死傷者の数、その後この出来事がイギリス社会にどんな影響を与えたのか、なんの説明もない。
自分で調べなさいって? いやいや、そこまで思い入れはない(笑)
つばき

つばきの感想・評価

3.5
選挙権とか日本では今では当たり前のものだけど、それは昔の人が命がけでそれを掴みに行ってくれたからの恩恵なんだよなと感じました。国は違えど、日本もそういう時期はあったはずで、本当にそういう時期に生まれずに済んだことが幸せだなと思います。そして、ああいう事件はもう二度とあってほしくないと思いました。

人は大人数になると無駄に怖くなるし、歯止めがきかなくなったりする。

それにびびって、無駄に焦って、軍を動かしてしまう側の人間の気持ちも少しわかるけど、そういうときに公平に判断できるように法律はあるべきだし、legalが法律をそう解釈すべきなのになぁとちょっと思いました。

色々考えさせられる映画でした。

といいつつ、実は途中話が長くて寝てしまいました。そして、隣の人もイビキかいて寝てたw


会話が多いなと思う中だるみの時間がある作品だなと思った。
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