このレビューはネタバレを含みます
今村昌平2本目。
『にあんちゃん』と同じく言葉の聞き取りにくいシーンが多かった。今回は登場人物の顔の区別がしづらいことも多くて、今作でベルリン映画祭の主演女優賞を獲った左幸子の凄みを感じ取るのも難し…
「売春、売春って言うけど、競馬競輪と違ってタダで金とるわけじゃないんだ」
左幸子が、裏切り、裏切られ〜の半生を、スターウォーズ並みに壮大に描いた人間ドラマ。“女三代”だが、山の神様が女ということで…
戦中・戦後の底辺を生きる地方出身、貧困女性の忌憚ない一代記。同録による訛りの強いせりふやほぼノーメイクとみられる油まみれ、泥まみれの俳優たちが生々しいリアリズムを見せる一方で、奥行きを生かした凝った…
>>続きを読む虫が大嫌いだから、虫の好かない映画がかと思いきや、今村昌平監督が、昭和の大変動期に人間の図太い生命力を、左幸子という稀代の名女優を通して、極貧から這い上がった一人の女の生き様をケレン味なく描いた最高…
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